スリランカ 津波による被害について
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スリランカの津波による被害について

Tsunami Disaster Situation in Sri Lanka

 2004年12月26日午前8時(現地時間)、インドネシア・スマトラ島沖でおきたマグネチュード9.0の地震・津波により、スリランカ、インドネシア、タイ、インドなどを含む多くの国々で大きな被害をおよぼしました。

 スリランカでは、現地時間午前9時半から10時半の間に津波が到達しました。ちょうどこの日は、日曜日でもあり、ポヤデー(満月の日・祝日)の日の午前中だったので、コロンボからの帰省客や行楽客を多く乗せた列車やバス、また日曜市に買い物に出かけていた女性や子どもが多く犠牲になりました。

 中でも、海岸沿いのリゾートホテルやレストランなどを経営する観光業と、海沿いに住む多くの漁師たちの家やボートが破壊され、漁業に大きな被害を与えています。加えて、津波後、「魚介類を食べるな」との世間の風潮から、漁師たちは生活の基盤を失っています。現在、避難者は寺、学校、病院などで生活しています。政府は、1月15日から内陸部に土地を提供し、住宅を建設すると発表していますが、あまりにも避難者が多いため時間がかかるものと思われます。

 下記は、スリランカ政府によって発表された被害状況です。東部のアンパーラ、ムッラティヴ、南部のハンバントタ、ゴール、北部のジャフナで多くの被害が出ました。

■地域ごとの被害状況
2005.1.5 現在(the Centre for National Operationsより)
District
地域
Deaths
死者
Missing
行方不明者
Displaced Family
避難生活世帯
Displaced Person
避難者
Colombo
コロンボ
76 12 4,395 16,139
Gampaha
ガンパハ
7 6,000 32,000
Kalutara
カルタラ
213 102 5,000 34,356
Galle
ゴール
4,141 23,053 120,000
Matara
マータラ
1,199 415 10,725 41,900
Hambantota
ハンバントタ
4,500 5,471 27,351
Ampara
アンパー
10,436 38,624 183,527
Batillcloa
バッティカロア
2,497 1,097 57,219 203,807
Mullativu
ムッラティヴ
3,000 1,300 5,373 24,557
Killinochchi
キリノッチ
560 56 10,568 49,129
Trincomalee
トリンコマリー
957 335 31,896 51,863
Jaffna
ジャフナ
2,640 540 13,652 48,729
Puttalm
プッタラム
3 1 232 1,029
Vavuniya
ヴァヴニヤ
111 641
Total 30,229 3,858 212,319 835,028

国土面積は、65,610平方キロメートル。北海道より一回り小さいほどの大きさです。

コロンボの東にあたる内陸部は山岳地帯のため、主に幹線道路は、海岸沿いに作られています。そのため、津波によって倒壊した家屋や車ボートなどが散乱したり、橋などが崩れ、津波後数日間は通行不能となり、食料などの物資が届かないという状況が続きました。


ゴールは、大都市コロンボの南120キロ。車で約3時間の距離にあります。


 学校では1月3日から新学期が始まる予定でしたが、1月10日に延期されました。津波の被害にあった地域では、学校そのものが倒壊、もしくは避難所として使われていることが多く、授業再開の見通しがたっていない所も少なくありません。また、避難者には食料などの生きるのに最低の物資は届けられていますが、子どもたちが学校に通うために必要な、ノートや鉛筆などの文房具、カバン、制服、靴などは配布はされていません。

 また、家族を失ったり、津波の惨状を目の当たりにした子どもたちにとっては、精神的なショックが大きいと思われます。専門家による心のケアが必要と言われていますが、スリランカにはそのような専門家はほとんどいないのが現状です。


学校への被害について
2005.1.5 現在(the Centre for National Operationsより)

District
地域
Completely
全倒壊
Partially
一部倒壊
Schools Used as IDP Camps
避難所となっている学校
Colombo
コロンボ
 
 
25
Gampaha
ガンパハ
 
1
 
Kalutara
カルタラ
2
4
19
Galle
ゴール
4
7
28
Matara
マータラ
 
15
51
Hambantota
ハンバントタ
5
 
8
Ampara
アンパーラ
6
14
45
Batillcloa
バッティカロア
 
9
45
Mullativu
ムッラティヴ
9
2
18
Killinochchi
キリノッチ
 
 
7
Trincomalee
トリンコマリー
7
14
11
Jaffna
ジャフナ
8
5
15
Puttalm
プッタラム
 
 
1
Vavuniya
ヴァヴニヤ
  
 
5
Total
41
71
244


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 津波の被害を伝えるニュースでは、目を覆いたくなるような悲惨な状況が絶えず流れています。
 
 濁流にのまれる少女たち、瓦礫となった家の前に座り込む人々、病院やお寺に並べられた多くの遺体、その中から行方不明の肉親を捜して回る人々…

 日本やアメリカのニュースでは流れていない、スリランカの現実をお伝えするため、下記のような写真を掲載しました。あまりにも痛ましいものは除きました。




ゴールのバススタンド。町の中心にあたり、所狭しと商店が並び、いつも多くの人々で混雑している場所だが、ここにも津波が押し寄せ、人々やバスを呑み込んだ(Galle)


瓦礫の山となった家から、肉親を捜し求める青年(Galle)


瓦礫となった家に座り込む人々(Galle)


コロンボからの列車が津波により横転。1700人以上の乗客が犠牲となった。(Hikkaduwa)


救援物資を求めて列を作る人々(Galle)


親を亡くし、家をなくした孤児(Galle)


肉親を亡くし、悲しむ人々
(Unawatuna)



息子の遺体を前に、嘆き悲しむ家族
(Galle)



遺体安置所で、行方不明の
肉親を捜す人々(Galle)



身元の判明した犠牲者から埋葬される(Galle)

*Photos : Yahoo! News より


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Reiko Ando

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