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スリランカに恋して
 スリランカでの結婚式


 スリランカ人の彼と結婚を決め2003年11月に婚姻届を提出し、5月にスリランカに移住。6月7日にスリランカで結婚式をすることになりました。具体的に準備を始めたのはスリランカに来てからなので、準備期間は約1ヶ月。すべて自分たちで選び決めていったので、予想以上に時間がかかり手間もかかりました。
 スリランカでは通常2日にわたり結婚式が行われます。1日目は儀式が中心。そして2日目がお披露目のパーティーとなります。花嫁は1日目は白いサリー、2日目は前日に花婿から贈られた赤いサリーを着ます。
 しかし私たちは、日本からの参列者もいることから1日にしました。


 準備


 まず場所選びから。日本から来る家族や友達10数名を含め、招待客は170人。これも削りに削っての数。スリランカでは200人、300人でもそんなに驚く数ではないそうです。会場はビーチ沿いのこぢんまりとしたホテルを選びました。料金は、基本的には用意する料理分のみ。ホテルによって差はありますが、1人300〜1000ルピー(中級ホテルです)。ウエルカムドリンクのジュースと、ランチ、ティータイムにケーキと一緒に出すアイスコーヒー込みの料金です。場所代は不要。あとはすべて自分たちで用意し持ち込みます。

 会場に持ち込まなければならない物は、まずビールやアラックなどの酒類とソフトドリンク。つまみは材料を用意し、夫の知り合いのレストランで作ってもらい、当日持ち込むことにしました。あとはケーキカット用のケーキと、ティータイム用のケーキ、持ち帰り用のケーキ、ティータイムに一緒に出すバナナ、ポールワーセレモニーで必要な備品です。

 衣装はレンタルにしました。ブライダルセンターもしくはビューティーセンターと呼ばれる所で、衣装を借り、ブーケや当日の着付け・メイクなどを頼みます。サリーを選び、身体ぴったりのブラウス、アンダースカートを用意してもらいます。それに合うアクセサリー、ブーケを選びます。
 とにかくスリランカ人好みの派手な飾りのついたものではなく、なるべくシンプルなのを希望してたのでこれがひと苦労。イメージとして日本からウェディングドレスの写真を用意し、説明しました。あまりシンプルだと葬式用になってしまうと笑われましたが、なんとか気に入ったのが見つかりました。

 夫の衣装もレンタルです。シャツとネクタイは自分で用意します。
 スーツを見て驚いたのは、なぜかどのスーツの生地も冬物のように厚く、裏地もびっしりと付いていることでした。しかもダブル! この暑いスリランカでなぜ!? 日本の盛夏物スーツを見せてあげたいくらいです。
 しかし、なんといってもレンタル。選択の自由はなく、その厚ぼったいスーツの中から選びました。


 結婚式


 まずは自宅を出るまで

 結婚式はAuspicious Day (縁起のいい日)を選んで行われ、当日のスケジュールはAuspicious Time に合わせて進められます。

 私たちの場合、ポールワー・セレモニーが午前11時20分、家を出る時間が午前7時20分と決まりました。結婚式の案内状には結婚式の日にちとポールワー・セレモニーの時間を載せます。
 家を出るのが7時20分ですから、それまでに衣装を着てすべてを用意しなければなりません。当日は4時半起きとなりました。まずシャワーを浴び、紅茶を飲んで目を覚まします。着付けの人が来るのが5時半。それまでに妹にメイクをしてもらいました。

 それから髪の毛をセットしてもらい、サリーの着付けに入ります。結婚式用といっても着方は普段と同じ。結婚式ではインドスタイルとキャンディスタイルと2種類のデザイン、着方がありますが、私はインドスタイルを選びました。サリーを着慣れていない私のために、細かく安全ピンを留めながらきつきつに着付けていきます。その方が見た目もいいし、着崩れないとのこと。深呼吸もできないほどです。

 あっという間に時間が迫ってきました。7時20分ぴったりに玄関前に2人で並び、私の母親からスター・フラワーを浮かべた水入りのグラスを渡され、口をつけます。そして玄関から、ポーチに出ます。これから実際に写真撮影のためスタジオに行く9時半まで、ここで待たなければなりません。他の人はいいのですが、私たちはたとえトイレに行きたくても家の中に入ってはいけないと言われました。

 ポーチで朝食を食べたり、雑談したりしながら過ごし、なんとかトイレの心配はなく時間が過ぎました。9時を過ぎると白い花とリボンで飾られた車がやってきました。ここに新郎新婦が乗り込みます。ちなみに2日目の赤いサリーを着る日には、車を飾る花とリボンも赤色になります。Auspicious Dayですと、町でそんな車を見かけるかもしれません。


 写真撮影
 スタジオに頼んでおいた写真は2人の写真1ポーズのみ(右写真)。カメラマンのお兄さんが、顔や肩、手から目線まで細かく指示し、いろんなポーズで撮っていきます。扇風機がひとつしかない狭いスタジオだったのでとても暑く、長袖シャツにタイを締め、裏地のついた上着を着た彼は汗ダラダラ。ハンカチで顔の汗をふきながらの撮影となりました。


 会場にて
 会場へは、まず新婦とブライドメイド、フラワーガールの女の子が先に向かいます。着くと「ドコドコドコ」とドラマーたちがドラムをたたきダンスをして迎えてくれます。彼らに導かれながら会場に入り、待合室へと案内されます。
 5分ほどたって、新郎と付き添いが到着。やはりドラマーに先導され会場に入ります。ここで新郎の付き添い人が新婦にブーケを渡します。

 ポールワー・セレモニーの始まる午前11時20分近くになり、まず式の行われる場所で椅子に座り写真撮影をします。そこへジュースが運ばれてくるので、お互い飲ませ合います。その頃には8割ほどの招待客が来ています。
 進行役のアシタカマンの発声とともにポールワー・セレモニーが始まります。親戚のおじさんが私たちの導き役で、手をとってポールワーの台の上に乗せてくれます。アシタカマンの言うとおりに、指輪の交換をし、ネックレスをもらい、白い布を腰に巻き付け、白い布を頭にかぶり、葉を一枚ずつ落とす、といったセレモニーを行います。「右手から」とか、「左足から」といった決まりがあるのですが、アシタカマンですら正確に把握していないよう。まわりで見ている親戚のおじさんやおばさんが口々に指示してくれるので、わけもわからずその通りにしていたという感じです。最後に台を降り、両親の足下にひざまずき合掌し、ポールワーに火をともします。

 式が終わると、招待客をまわり挨拶をしていきます。とにかく数が多く、紹介されても名前も夫との関係もまったく頭に入らないまま、会場内を歩き回りました。この時に男性客へアルコールとおつまみが出されます。女性が飲まないので、「乾杯」の習慣はありません。私の友人たちが、私にビールを注ぎに来たらどうしようと心配していましたが、さすがに「私はスリランカでは飲めないことになっている」のを知っているので、大丈夫でした。結婚式という公の場で新婦がお酒を飲んでたら、それは大変なことになってしまいます。しかも夫はほとんどお酒が飲めません。

 各テーブルをまわりながら雑談し、午後1時をまわるころランチタイムとなります。ブッフェスタイルなのですが、まず一番最初に私たちが取り、それから招待客へサービスされます。もちろん私たちもゆっくりと食べる時間があり、おかわりもできます。ここが日本の花嫁とは違うところ。しっかりデザートまで食べました。

 ランチが終わるとダンスタイムとなります。DJが入り、スリランカポップを大音量でかけ始めます。若者だけでなく、年配の人も踊り始めます。私たちも無理やり踊りの輪の中に入れられ、なぜか胴上げされました。

 夕方4時になって、ようやくダンスタイムが終わり、ケーキカットとなります。この時、バナナ、甘いアイスコーヒー、ケーキが配られます。最後に親戚のおじさんから祝辞をもらい、お開きとなります。招待客は帰る前に、私たちに挨拶をしていきます。ここで封筒に入れたご祝儀を直接渡されます。引き出物の習慣はなく、またご祝儀として現金だけでなく、ティーカップや台所用品、電気スタンドなどの新居用のプレゼントもたくさんもらいました。

 招待客が帰り、ホテルの精算をし、荷物をまとめ、辺りが薄暗くなるころようやく帰宅しました。とにかく長い1日でした。もう二度としたくないです(笑)。


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ケーキカットは最後に





【結婚式に用意したもの】

・結婚式の場所(ホテル)
・食事
・ポールワー・セレモニーの台
・ウエディングカード
・自分たちの衣装
・指輪(交換用とお礼用)
・ネックレス(新郎→新婦)
・ブーケ
・両親へのプレゼント
・付き添い人の衣装
・フラワーガールの衣装
・ケーキ(カット用、お土産用)
・酒類(ビール・アラック)
・おつまみ
・ソフトドリンク
・バナナ


【お願いしたスタッフ】

・サリー着付け
・アシタカマン
・カメラマン
・DJ
・ドラマー
・歌をうたってくれた少女たち









スタジオ写真






入場シーン






布を腰にまかれ頭にかぶせられる(ポールワー・セレモニー)



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