ひとこと日記 2007年7月〜12月 スリランカブログ
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スリランカに恋して


注)よく出てくる名前
 *スリヤンガ…夫
 *クロスケ…ジャーマン・シェパード犬
        2006年10月生まれ・オス
 *アンマ…義母
 *タータ…義父
 *マリ…義弟
 *チャミンダ・マリ…隣家の男の子
 *ローシー・ナンギー…↑の妹

■ ひとこと日記



スリランカ生活をひとことずつ日記につづっていきたいと思います。
天気はヒッカドゥワの我が家周辺です。



2007年7月〜12月
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12月31日 晴

デビル・ダンスで年越し

  スリランカ人にとっては年末でもなく、あくまでも「普通の日」の12月31日だが、ヒッカドゥワは外国人が多く集まるリゾートタウン。大晦日の今日は、ビーチ沿いのホテルやレストランで、特別ディナーが用意されたり、カウントダウン・パーティーなどが開かれる。

 我が家に滞在しているKさんとNさんと夕食を食べていると、あちこちで花火や爆竹の音が聞こえてきた。気の早い人が景気よくバンバン鳴らしているらしい。日本では31日には決まって年越しそばを食べていたが、今年はもちろんライス&カレー。大晦日という気分はあまりない。

 そこへ仕事でキャンディにいるスリヤンガからの電話。ヒッカドゥワのレストランで「デビル・ダンス」をやるらしいから、みんなで見に行ったらとのこと。聞いてみると、意外にもアンマもローシーナンギーも乗り気なので、ささっと夕食を済ませみんなで出掛けることにした。

 さすがに大晦日の夜。トゥクトゥクがなかなか手配できず、1台に5人が無理やり乗り込みレストランに向かう。席はほぼ満席。無理やりテーブルを作ってもらって座る。デビルダンスといっても、外国人観光客向けなので、いろいろなダンスを少しずつ披露して1時間ほどで終了。私にはダンスよりも、途中に入る花火のほうが面白かった。

 スリランカにしては大きな花火で、やはりビーチで花火というのはいいものだなあと実感。初めて見たアンマとローシーナンギーは歓声をあげていたけど、日本の打ち上げ花火を見せてあげたらびっくりするだろうなあ。
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12月23日 曇りときどき雨

ほったらかし

 11月の終わりに水道管の工事が終わった我が家の前の道路。いよいよ道路を直してきれいにしてくれると期待していたが、さすが役所の仕事。まだ終わっていない。

 それでも最初の数日間は順調と言えた。体を動かすのもだるそうなおばちゃんたちが、ダラダラと小石を道路にばらまき、その上をローラーが往復し平らにした。そして最後の工程、その上にさらに細かい石を敷いてアスファルトを敷くというところで、作業は中断したままになっている。なんでも必要なアスファルトがないそうな。まったく「計画」とか「準備」という考えはないのかね。

 そして大迷惑なことに、中断したままの状態ですでに2週間あまり経っている。この小石が曲者で、そんなに小さくもなく角があったりするので、車やバイクで通るとパンクしてしまうのだ。車やトゥクトゥクを拾うときは、この先の道路まで歩いていくしかない。

 まったく腹立たしい。こんなんだったら、何もしない状態のほうがいくらでこぼこがあっても普通に使えたのに。明日ヒッカドゥワの役所に、地元の人の署名をした「早くなんとかしろ」レターを出してくる予定だけど、さていったいいつできるのやら…。

ただ小石を敷いただけの
役立たず道路
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12月20日 晴

テラス磨き

 カラーセメントで色をつけたテラスを磨いてもらった。そのために家を建てる職人さんとは別に、専門の職人さんがいる。写真のマシンは電動で、タワシのようなブラシが回転して磨いていく。マシンでできない角やステップ部分は、人の手で磨いていく。作業は水をかけながら二人で進める。


 一度磨いて水で洗い乾かして、ワックスをかけ乾かす。そしてまた磨く。これを2回繰り返すとセメントが石のようにピカピカになる。所要1日半。意外と簡単に終わった。仕上がりには満足したので、2階のバルコニーも同じようにやってもらおうと思っている。

テラス磨き用のマシン
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12月5日 晴

マンゴー開花

 庭のマンゴーの木が一斉に花を咲かせた。あまり花らしくないが、矢印の先の黄色いのが花。これがあと半年くらいかけて甘いマンゴーになる。今年はもう一本の若木も初めて花をつけているので、昨年以上の収穫がありそう。完熟マンゴーを食べたいかたは5月頃においでください!

マンゴーの花が満開に!
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11月29日 晴

水道管の工事

 数日前から家の前の道路で工事が行われている。ようやくこの辺りにも水道管が通るらしい。そのためのパイプを通すというもの。すでに舗装はかなり壊れていて、ほとんど土に近い状態の道路なので、穴を掘るのは簡単そう。シャベルカーであっという間に掘っていく。

 シャベルカーの運転手の他に作業員は4人。掘った穴にパイプを通し、上に土をかけていく。ただよく見ると、その他に見ているだけの人が3人もいた。きちんと靴をはき、日焼け防止のためか帽子までかぶっている。こんな簡単な作業に、管理者は3人も必要ないと思うのだが。

 とりあえず、この後道路もきれいに舗装してくれるらしいので、雨のたびにドロドロになっていた道もきれいになることだろう。頼むから、次の雨季までに(あと4ヶ月ある)、作業を終わらせてくれい。


シャベルカーで穴を掘るので
あっという間に作業が進む
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11月27日 晴

テラスのカラー

 玄関前のテラス部分を何色にしようか迷っていた。リビングからダイニングルームは、落ち着いたグリーンなので、それに合う色を選ぼうと、白のほかに、黒、緑、青、黄色、こげ茶のカラーセメントを買ってきた。

 スリランカ人の色彩感覚は、微妙に私と違う気がするので、こういうときは自分で作るのが一番。白セメントをベースに、カラーセメントを少し足して、色々なカラーを作ってみる。

 最初は、庭の芝生の明るいグリーンにも合うよう、黄味が入ったベージュにしようと思ったが、インテリアのさし色が赤なのを思い出してやめ、ピンクベージュにした。

 写真は、コンクリートの上に漆喰を塗り、漆喰が乾かないうちにカラーセメントを塗っているところ。この後は、1週間くらいかけて十分乾かしてから、専用の機械で磨く予定。何とか年内にペイントも終わらせて、きれいにしたいものだなあ。


テラスの色はピンクベージュに決定
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11月25日 晴

マッサージ好き

 私のためにマッサージを覚えてもらおうと、スリヤンガにマッサージをしてあげたら、私以上にスリヤンガがマッサージ好きになってしまい、一方的にしてもらう計画は崩れ、Take & Giveになってしまったのは大失敗だった。

 普通のスリランカ人はマッサージにまったく興味を示さないのだが、同じように犬もマッサージに興味がないと思っていた。ところが、クロスケはマッサージが大好き。特に首が気持ちいいらしく、私たちがどこかに座っていると、その前にちょこんとお座りをし、アゴを上げてマッサージしてもらうのを待っている。

 最初にやり始めたのがスリヤンガなので、私には催促しないが、スリヤンガには暇さえあれば「マッサージやってモード」を出している。写真のように、けっこうもみくちゃにするようにマッサージしているのだが、本人は実に気持ちよさそう。目がうっとりしている。


 お願いだから、誰か私にマッサージしてちょうだい!


スリヤンガによるマッサージ中。
クロスケうっとり
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11月18日 晴

パン離れ

 先週は来客が多く、しかも突然来て食事までしていくという最悪のパターンで、自分の予定がかなり狂ってしまった。まったくどうして、事前に連絡をしてこないんだろう。

 しかもお茶だけならともかく、食事をするならするで、事前に伝えてくれれば用意して待っているのに、自分たちの分は作り終わって食べようかなというお昼時にやって来るなんて、本当に礼儀知らずで腹が立つ。

 私は食事を作るのは好きなので、別にご飯を食べに来るのはいいのだが、こういう微妙な時間に来られると、またイチから作り直さないといけないし、私たちだけなら質素に済まそうと思っていたときには、材料を買いに行かないとならない。

 といっても、こういう人たちはまれで、付き合いのあまりない親戚か知り合いという感じ。仲良くしている人はきちんとこちらの予定を聞いた上で訪ねてくるので、いつもいつもというわけではないのだが。

 ところで、先日テレビ出演したときも、「値上げ」について話したが、本当にここ最近の値上げは著しい。食パン一山は、2年ほど前は12ルピーだったものが、今は30ルピー。お米が安いものなら1キロ40ルピーほどだから、パンをやめて、朝からご飯を炊く人が増えた。

 我が家も庭に遊びにくるリスや小鳥たちのために、以前は多めに買って残りを気前よくあげていたが、最近はケチって、余ったら冷蔵庫に入れて翌日トーストして食べるようにしている。いつも買いに行くパン屋のおじさんは、10月に値上げしてから、売り上げが半分以下になったと嘆いていた。

 今日は玉ねぎが1キロ120ルピーと値上げしていた。玉ねぎはすべてのスリランカ料理に使うので、なくてはならない野菜なのに、これからは節約せねば。すでにアンマには「カレーに入れるときはもっと少しにしなさい」と言われている。


焼きたてのパン。
甘いパンも辛いパンもある
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11月10日 晴

手打ちうどんを堪能

 ヒッカドゥワに1ヶ月ちょっと滞在していたKさんが帰国し、メールが届いた。「さっそくうどん食べました!」。

 実は帰る数日前に、日本に帰ったら何を食べるか話していたのだ。関西人のKさんは「うどん」。うどんも食べたいけど、関東出身の私としてはそばのほうがいいとその時は言っていたが、メールを見てKさんの食べたうどんのかおりが漂ってくるようで、どうしてもうどんが食べたくなった。

 しかし、手元にはうどんはない。もちろんそばもない。それならばと、作ることにした。うどんなら小麦粉があればいいし、ただこねるだけでできるだろう。ネットで作り方を調べてみると、ねかしたりする時間を入れると数時間かかるが、作り方そのものは難しくない。

 スリランカの中力粉に近い小麦粉でとりあえず500g作ってみることにした。以下は作り方。まず、小麦粉をふるって、塩水を混ぜながら粉っぽさがなくなるまでこねる。ここでビニールに入れて乾燥しないようにして1時間ほどやすませる。

 生地をスーパーの袋などにいれて、足で踏み踏みつやつやにまとまるまでこねる。丸くまとめて1時間ほどやすませる。生地を3ミリほどまでのばして、包丁で切る。これでできあがり。

 ちょっと水が少なかったのか生地が硬くて、思うようにのばせず、極太うどんとなってしまったが、そうめんよりひやむぎ、スパゲティよりフィットチーネが好きな私にはかえっておいしそうに見える。

 うどんをゆで、水で洗ってぬめりを落とし、用意しておいたスープに入れる。鍋焼きうどん風にしようと、昆布と干しシイタケでだしを取り、鶏肉、長ネギ、ほうれん草を入れ卵を落として、ぐつぐつ煮込んでできあがり。

 極太うどんどころか、ほうとうに近い麺になってしまったが、なかなか腰があっておいしい。スリヤンガも「予想以上においしい」と満足そう。うどんの半分は切ってから冷凍庫に入れたので、次はカレーうどんにでもしようかな。
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11月8日 晴

クロスケ「くんくんくん…」

 本当に感心するほど、新しく家の敷地内に入ったもの(それが土や木の枝であっても)を見つけ出すクロスケ。すぐに「くんくんくん…」とにおいをかぎ出し、納得いくまでやめない。

 右写真は、レンガを運んできたトラクターをチェックしているところ。ぐるっとひと回りし、隅から隅までにおいをかいでいる。

 もちろん人にも同じ。初めて来た人には自分がくんくんとチェックするまで吠えるのでちょっと困る。なので、犬が怖くない人には、家に入る前にクロスケをちょっとさわってもらい、クロスケにクンクンさせて安心させている。

 クロスケはケージから出ると、庭を一周して変わったものはないかとチェックするのが習慣になっているので、まずは鼻先を突き出しくんくんくんと走り回る。その姿を見ていると、警察犬や軍用犬に向いているんだろうなあと思う。


トラクターをチェック中のクロスケ
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11月7日 晴のち雨

家作り再スタート

 「まだ家作り終わってないの?」という声が聞こえてきそうだが、雨季は外での作業が進まないのでストップしていたのだ。ようやく晴れの日が多くなってきたので、再開することにした。

 作るのは、入口前のテラスと建物の周囲に作るコンクリート部分。今日は地面を整え、小石を入れたコンクリートを流し込む作業。材料を買うのは半年ぶりだったが、セメントが1袋(50キロ)690ルピーに値上がりしていてびっくり。2年前の作り始めのときが483ルピーだったから、42%も上がったことになる。

 夕方になって突然雨が降り出し、慌ててコンクリートにシートをかける。ひとまず予定どおり作業が終わる。明日は柱の部分に漆喰で飾りをつけてもらう予定。


右側の木枠で囲まれたところに
コンクリートを流し込む。中央の
鉄棒を張ってある所はこれから
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11月4日 晴

■「地球アゴラ」出演裏話

 心配していた天気はまずまず。一日中、雷が鳴って雨といった悪天候にはならなそうなのでひとまず安心。朝食を食べたあと、まずは隣の空き地にコヒラを採りに行く。これは放送中に生のコヒラと、コヒラを使った料理を見せることになっているため。

 実際の出演時間は、スリランカ時間で17時40分からで、その前に回線チェックやリハーサルが14時半すぎに始まる予定。午前中はのんびりしようと思っていたのに、スリヤンガがもしものときのために発電機の設置をしたり、電気が暗いので照明をつけようとしたため、バタバタする羽目になる。


 助っ人として、マヘーシュ・マリとチャミンダ・マリが来てくれる。発電機は回すと音がうるさいので、裏の物置に置き、配線してもらう。その間にスリヤンガが知り合いからスポットライトを借りてきた。カメラ映像はオフィスルームで撮る予定だが、どうしても普通のライトだけだと暗く、特にスリヤンガの顔が暗く沈んでしまう。

 私は「そんな面倒なことしなくていいよ」と言ったのだが、スリヤンガは「簡単にできるから」と、マヘーシュ・マリに頼みスポットライトを付けてもらう(注意、「簡単」と言いつつ、自分では配線できない)。

 強力なスポットライトが点灯。確かに明るいが、光が熱い! 雑音が入らないようにと部屋のドアを閉しめるので、いくらファンを回していても部屋に熱気がこもってしまって暑い。

 回線チェック、リハーサルと無事終わり、あと15分ほどで本番というとき、私がスリヤンガに本番スタートに時間を、誤って30分遅く言っていたことが判明。放送中に、クロスケがワンワン鳴いたり、人が訪ねてくると困るので、チャミンダ・マリとローシー・ナンギーに家に来てもらうようにしていたのだが、その時間がずれていたわけ。

 慌ててスリヤンガが走って隣家まで行き、二人を連れてくる。その間に私は紅茶や砂糖などの必要なものを用意して、放送10分前に席に着く。生放送なのに、遅れたら大変なことになるところだった。

 そんな状態で番組が始まったので、特に緊張することもなく自由に話せた気がする。ただ笑っちゃったのが、私よりむしろスリヤンガのほうが緊張してたらしいこと。カップに入れた紅茶に、カメラの前でスリヤンガが砂糖を入れて飲むシーンがあったのだが、カップを持つ手が震えてカタカタと音を立てていた。(ご覧になってたかた気が付きました?) その場では我慢したけど、後で大爆笑してしまった。

 無事50分の生放送を終え、ほっとする。スリヤンガは「もっと話したかったなあ」なんて言ってたけど、まったく手が震えてたくせに後からはなんとでも言えるよね(笑)。いろいろ手伝ってくれた協力メンバーと紅茶を飲んでいると、リラックスしているのを感じる。やっぱり緊張してたらしい。

 本番前は少しバタバタしてしまったが、とても楽しかった。しかしスカイプってすごい。今回初めて使ったけど、とても便利。使う価値ありだなあ。


プラスした照明。
確かに明るくなったけど、暑い!




協力スタッフ。左からマヘーシュ・マリ、
チャミンダ・マリ、ローシー・ナンギ

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11月3日 雨

■お知らせ 明日放送のテレビ番組「地球アゴラ」に出演します

 11月4日(日)夜9:10〜9:59、NHK/BS-1で放送される「地球アゴラ」という番組に、スリヤンガと二人で出演します。番組は世界中に住む日本人とスカイプを使って日本のスタジオと結び、話をするというもの。

 この日のテーマは「世界の値上がり事情」。生放送なので少し緊張。一番怖いのは、停電! 一応友人から発電機を借りてきたので、ただの停電だったら何とかなりそうだが、雷だったらアウト!どうか良い天気になりますように!

 良かったら見てみてください。

 *NHK地球アゴラのホームページ
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11月2日 晴

だるい一日

 気づけばもう11月。もうそろそろ年賀状のデザインでも考えようかなという時期。ヒッカドゥワを含む南西海岸は、11月から乾季に入るが、晴天の暑い日が数日続いたかと思うと、1日中雨が降って肌寒いという日もあったりして、落ち着かない天気が続いている。

 この気温の変化についていけないのか、とても体がだるい。ここのところ忙しかったのが一段楽したので、気の緩みかもしれないけど。ご飯はおいしくパクパク食べられるので、体調が悪いわけではない。

 しかし、クロスケの軽快な走りにはとてもついていけず、かけっこはスリヤンガに任せきり。私はもっぱら食事の世話とブラッシングのみ。クロスケも私のだるさを察しているのか、私と遊ぶときには足の間をくぐったり、周りを走ったりして、私が動く必要がないように一人で遊んでいる。

クロスケも日中は暑くてバテ気味
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10月29日 晴

強欲な坊主

 曲がりなりにも私は仏教徒だし、日本にいるときは仏教関係の編集者をしていて、たくさんのお寺さんや僧侶のかたにお世話になった。日本でお坊さんとしてあるまじき人と会い憤慨したときには、上司から「そういうときはお坊さんその人じゃなくて、袈裟を敬いなさい」とも言われ、そうするよう努力してきた。

 袈裟はお坊さんにとっては一番大事なお坊さんであることの証拠のようなもの。スリランカでは袈裟を脱いだまま24時間以上いると、もうお坊さんに戻れなくなってしまう(もう一度得度のやり直し)というほど、大事なものだ。ちなみに袈裟とはお坊さんがまとっている衣のこと。

 前置きが長くなったが、仏教国であり、日本よりお釈迦さまの時代の仏教が残っているといえるスリランカでも、僧侶の質が問われている。本来は袈裟以外、何も所有してはいけないはずだが、最近は寺院内で携帯で話す非常識なお坊さんも見かけるし、外国人女性をナンパする若いお坊さんもいる (注)スリランカのお坊さんは妻帯は禁じられている。

 ところで、10月1日から突然、ダンブッラ石窟寺院の入場料が、500ルピーから10ドルへと値上げした。ルピーだと1130ルピー。倍以上の値上がりだ。

 スリランカの観光地の入場料は高いと感じる人も多いと思うが、シーギリヤやポロンナルワなどの歴史遺産をまわる周遊券は40ドルもする。その中に「ダンブッラ」と書かれているが、実際はダンブッラ石窟寺院は使えない。

 これはダンブッラ石窟寺院は確かに世界遺産に指定されているが、遺跡ではなく現在も仏教寺院として機能しているため、寺院の管長にすべての権利があるためだ。つまり、入場料や入場の際の決まりに関しては、スリランカ政府の観光局はタッチできず、寺院に一任されている。

 内戦の影響で外国からの観光客が減り、ホテルは軒並み値下げしてでも来てもらおうと頑張っているのに、こういった寺院の勝手な値上げは本当に腹が立つ。というのも、この管長にあたるお坊さんは以前から強欲だという評判なのだ。

 その昔、寺院が所有するダンブッラ地方のジャングルを開いて観光客向けホテルにするという計画が持ち上がったとき、明らかに相場以上の金額を請求し、かなりの金額を手にしたと言われている。

 入場料を含めた寺院への収入が、きちんと公開されているのかは定かではないが、こういうお坊さんを見ると「なんだかなあ」と思ってしまう。
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10月28日 晴

バースデーパーティー♪

 朝7時に電話が鳴る。誰かと思えばスリヤンガ。眠そうな声で「誕生日おめでとう!」と一言だけ言って、「これから朝食だから」と切る。珍しく覚えていたらしい。

 この間、ヒッカドゥワのアーユルヴェーダクリニックでドクターと雑談をしていたときに、ドクターのだんなさんが毎年誕生日にジュエリーをプレゼントしてくれという話を聞いてうらやましく思った私。スリヤンガはプレゼントどころか、私の誕生日がいつかも記憶が怪しいところ。

 「まさか、冗談でしょ。ふふふ」と笑って、スリヤンガに私の誕生日を尋ねるドクター。「ええと…。今月」と自信なく答えるスリヤンガ。それは合ってるけど「何日?」と聞くと、「…27日」。

 「惜しい!一日違いだよ」と、大人らしく構える私に、私たちのやりとりを聞いていたセラピストたちは、「(私が)かわいそう!」と口々にスリヤンガを非難する。私自身、あまり記念日とかにこだわらないので、そんなに気にしてなかったけど、世間一般的には「かわいそうな妻」だということが判明。

 そんな経緯があったので、スリヤンガもちょっとは気にしていたんだろう。仕事先から電話をしてきたわけだ。

 そのドクターに今日の10時過ぎにクリニックに寄るよう言われ、ちょうど昨日届いた雑誌(エココロ)を持って行った(このドクターが雑誌に紹介されている)。部屋に案内されると、大きなバースデーケーキが用意されていた。

 年齢分のろうそくが、所狭しとケーキにさしてある。全部に火をともし終わると、セラピストたちが「ハッピーバースデー♪」と歌をうたってくれる。そして、フーっと火を消すと、みんなが拍手してくれ、ちょっと恥ずかしい。

 そしてドクターとKさんが、プレゼントをくれる。開けてみると、とってもかわいいネックレスとピアスのセット。サリーに良く似合いそうな華やかなデザイン! スリヤンガからのプレゼントはなしとわかっていたので、余計に嬉しい。

 ケーキにバナナ、甘いお菓子に甘いジュースと、お決まりのスリランカのパーティーセットを食べる。Kさんはコロッケを作ってきてくれる。甘くなくて、とってもおいしい。辛くはないけど、セラピストたちも「おいしい」と喜んで食べていた。

 そしてもうひとつのプレゼントが、アーユルヴェーダのボディマッサージとフェイシャルパック。「いつまでも若くきれいでいてください」というメッセージが込められているらしい。

 トロトロ気分でマッサージとパックをしてもらった後は、またまたサプライズのフラワーバス。トロピカルな花で飾られ、甘い香りでいっぱい。「なんてロマンチック!」と思いながら足を入れると、水が冷たい。水風呂だ。

 確かに、お湯では花がすぐにしおれちゃうんだろうけど、水シャワーならともかく水風呂はつらい。でも入らないわけにはいかない。ちょっとだけ浸かって、すぐにあがろうとすると、担当のセラピストが来て、なんとバケツで背中にかけてくれようとする。

 「フラワーウォーターはきれいになるから」と言うが、今日は一応太陽は出ているが気温はそんなに高くはないので、水が冷たく感じられかなりつらい。それでも断ることはできず、何回かザバーっと水をかけられ、ひたすら耐える。最後は荒行のようなつらさだったが、終わると体がほかほかしてきた。

 せっかくの誕生日にスリヤンガがいなくてかわいそうと企画してくれたらしいこの
ーティー。まったく予想をしていなかったので、本当に嬉しかった。こういうときのスリランカ人の優しさにはホロっときてしまう。 


ろうそくに火をつける私。
ろうそくはきちんと年齢分さしてあった。
つけるのが大変…

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10月27日 晴

芝刈り

 空き地なみの草むらと化していた我が家の庭。クロスケは喜んでふかふかの草の上で転がっていたが、昨日ヘビが姿をあらわし、草むらに消えるのを見て、なんとかしなければと思い立った。

 バッタやカエルならいい。ウサギやマングースも許そう。でもヘビはイヤだ。いくら毒がないといっても、クロスケと格闘になったら困る。昨日は、ローシーナンギーと二人でほうきで草むらをたたいてヘビを脅かし外へ逃がしたが、またいつ来るかわからない。

 今朝、強力な助っ人が来てくれた。我が社のドライバー、ラーライヤが芝刈り機を持って手伝いに来てくれたのだ。芝刈り機はなんと日本製。ガソリンを入れて動かすタイプで、音はうるさいがみるみるうちに草が刈られきれいになっていく。

 私とスリヤンガは、ほうきで刈られた草をかき集め、捨てていく。クロスケといえば、新しいにおいがするからだろうか。庭中をクンクンをかぎまわり大興奮。今日は天気が良く、小2時間ほどできれいになった。

 どの芝刈り機にしようか悩んでいたが、今日のタイプにしようかな。
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10月23日 曇ときどき雨

寝る前の習慣

 アーユルヴェーダ研修でのフェイスマッサージが、気持ちいいばかりでなくお肌の調子が良くなっているのを感じるので、思わずフェイスクリームを買ってしまった。たっぷり数ヶ月は使えそうな大きさなので、気前良く毎晩寝る前にクリームをのばしてマッサージをすることにした。

 ベッドに横になってからマッサージスタート。指先で優しくマッサージしていくのだが、問題はひじを上げないといけないので後半になると腕が疲れてくること。でも顔にはいいんだし、腕の筋トレと思えばいいかも。

 まだ初めて1週間ほどだが、寝起きの肌がとても調子いい。しばらく続けてみよう!
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10月22日 曇ときどき雨

研修1日目

 毎日アーユルヴェーダクリニックで会っているというのに、この日記を読んだらしいKさん。「了承しません!」と、あっさり制服姿の掲載は断られてしまった。残念。

 今日からクリニックでの研修1日目がスタート。何事も「始まり」を大事にするスリランカ。「キリバットゥでお祝い!」とまでいかなくても、記念にドクターとセラピストを交えて写真を撮った。

 制服ばかりか、髪型までもスリランカ式にみつあみにされ、すっかりスリランカ人セラピストに溶け込んでいるKさん。あと2週間、がんばってくださいね!
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10月20日 晴ときどき曇

■お知らせ ecocolo12月号にスリランカの記事

 先日、私たちが取材の現地コーディネートをした記事が、今日発売の雑誌「エココロ」に載っています。今号のテーマは「世界の食卓」。スリランカからはアーユルヴェーダドクターがおすすめする食事、ということで、野菜たっぷりのカレー&ライスが紹介されています。

 スリランカらしい緑いっぱいの写真と一緒に、カレーのレシピも付いています。実はさりげなくスリヤンガも写真に登場していますので、ぜひ探してみてください。

*ecocoloのホームページ

エコ雑誌 エココロ12月号
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10月19日 晴

洗濯日和
 ここのところはっきりしない天気で、朝から一日中雨という日も少なくなかった。洗濯物はたまるばかりだが、ちょっと晴れ間がのぞいてもすぐに黒い雲がかかり雨が降り出すので、なかなか洗うことができなかった。

 ところが、今日は久しぶりに朝から青空が広がっている。うちの洗濯機は洗い終わるまでけっこう時間がかかるので、朝起きてすぐ(6時半)洗濯機を回し始めた。隣の家は子どもが学校に行くため6時頃から起きているし、周りはジャングルなのでまったく音を気にする必要なしなのが嬉しい。

 今日は、3週間近くアーユルヴェーダの講義を受けてきたKさんのテスト日。日本のように答えに選択肢があるわけではなく、質問に対して小論文のようにまとめて書かないとならない。私が日本語に訳してテスト用紙を作ったが、なかなか難しい。

 「少なくとも50点(半分)以上取らないと再テストだからね」との厳しいドクターのおことばに、Kさんだけでなく私も内心ドキドキしてたが、無事合格!Kさんおめでとう!あと3日で実技を仕上げてドクターチェックを受けてから、アーユルヴェーダクリニックで実際にセラピストとして経験を積み、実践してもらう予定。

 セラピストの制服がとってもかわいらしく似合っているのだが、Kさん本人は恥ずかしいらしい。まあ確かに、普段はいていないとひだ丈のスカートや、白い靴下と白いズックはちょっと面映いかも。ご本人の了承がとれたら写真で紹介します!
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10月16日 雨ときどき晴

厄日
 スリヤンガとバイクで家に帰ってきたときのこと。私は先に降り、スリヤンガがいつものように玄関前のテラスにバイクを置こうとした。今日は大工のガーミンダイヤたちが来ていたので、先に別のバイクが置いてあったのだが、いきなりスリヤンガがバイクと一緒に倒れ、段差のあるテラスから地面に落ち、2台のバイクに挟まれてしまった。

 人間、何か起こった瞬間というのは体が動かないものらしい。このときの私は数秒止まったままだった気がする。しかし次の瞬間、バックを放り投げスリヤンガに走り寄り、バイクを立てようとするが重くて動かない。私たちが帰ってきたので遊んでもらえると、お座りをして待っていたクロスケも、突然の事態に驚いたらしく、「ワンワン、ワンワン」と激しく鳴いている。

 2階で仕事をしているはずのガーミンダイヤを大声で呼ぶと、すぐに駆けつけ、バイクを起こし、挟まれていたスリヤンガを助け出した。「骨折くらいしているかも」と思っていたが、幸い右足の甲の皮が剥けているくらいで、たいしたケガではなかった。

 私の叫び声とクロスケの鳴き声を聞いて、近所の人たちも異変に気が付いてたくさん集まってくれた。それらの人を前にして、「バイクを止めるときに間違ってアクセルを回してしまい、テラスから地面に落ちた勢いで隣のバイクと一緒に倒れた」というのは少々恥ずかしいらしく、スリヤンガは落ち着きない。

 バイクのほうは、私たちのバイクのエンジンカバーが壊れただけで、ガーミンダイヤのは無事。スリヤンガの傷も、消毒しておけば数日で良くなるだろう。

 そして夕方。壊れたバイクのエンジンカバーを一緒に買いに行くため、スリヤンガを待っていたチャミンダマリ。暇つぶしに投げた石が運悪く道路に当たって飛び、彼の妹ローシーナンギーの歯に当たってしまった。

 騒ぎを聞いて、私たちがようすを見に行くと、近所の人が心配そうに集まっている。歯を見せてもらうと、上の前歯の横の2本の歯が少し削れた程度で、歯ぐきや唇は切れていない。

 歯も痛まないとのことなので、多分エナメル質の部分が削れただけで、神経のダメージはないだろうから、心配しなくて大丈夫と言うと、ローシーナンギーも彼女のお母さんもホッとした様子。今日はもう遅いので、明日歯医者に行くように言う。

 まったく年頃の女の子の歯を傷つけるなんて、悪ふざけにもほどがあるわよと怒ろうと思ったが、すでにチャミンダマリは涙目だったので、やめておく。スリヤンガもローシーナンギーも大事に至らなくて良かったが、今日は日が悪かったのだろうか。スリヤンガと
*ラーフ・タイムだったのかなと言い合う。

*ラーフはスリランカのホロスコープで重要な九つの惑星のうちのひとつ。「龍頭」と訳され、実在しない星だが、この星が影響を与える時間帯は良くないので、何かを始めたり動き回るのを控えるといいとらしい。新聞にもその日のラーフ・タイムが載っていたりする。
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10月11日 晴

ヤントラを授ける儀式
 ヤントラというのはスリランカのお守り。日本でいうと厄年のようなときに、マントラ(真言)が書かれた薄い銅を小さな入れ物に入れ紐を通し、首にかけたり、腕やももに付ける

 スリランカでは、ほとんどの人が生まれた時間と場所によって導き出される星占い表を持っている。これは産まれ落ちた瞬間の星の位置がその人の一生に影響を与え続けるという考え方で、星たちが動くタイミングによって、私たちの受ける影響も変わってくる。

 太陽、月、火星、水星、木星、金星、土星、ラーフ(龍頭)、ケートゥ(龍尾)という9つの惑星(ちなみにラーフとケートゥというのは実際にはない想像上の惑星)がそれぞれいろいろなパワーを持ち、一般的にはラーフやケートゥが強い影響を持つ時期は、悪いことが起こりやすいとされている。

 先週の土曜日(6日)に、ガーミンダイヤの娘さんにヤントラを授けるプージャを我が家でおこなったので、そのようすを紹介しようと思う。

 ここ最近、ケガが多く、集中力がなくて落ち着きのない娘のようすを心配して、星占い師にみてもらったところ、とても良くない時期ということがわかった。そこでお守りにあたるヤントラを授けてもらうことに。

 彼女の星回りに一番適したマントラ(真言)を星占い師に選んでもらい、銅のペーパーにそのマントラを書いてもらう。そして、写真のような捧げものを用意し、その力をさらに高めるためさらにマントラを唱える。儀式は、悪い時間を避けて1時間半くらい行われる。

 ココナツオイルランプの香りが立ち込める中、朝7時半から始まった儀式は無事終わり、ヤントラが首に授けられた。このヤントラは肌身離さずつけていないとならない。この期間は、なるべくお葬式に行かないようにし、どうしても行く必要のあるときは外してから行く。また、この儀式の前後は肉類を食べてはいけないとも言われる。

 スリランカでは首だけでなく、服の下に隠れるよう腕やももにつけている人もいるのでそんなに目立たないが、こんなに面倒な手続きがいるのに意外とヤントラをしている人がいるのに驚く。確かに「死ぬかもしれないほど危ない時期」と言われたら、頼りたくなるのかもしれないけど…。

彼女にご加護があるようマントラを唱えていく


捧げもの。ライスやジャスミン、アルカナッツの花、ココナツオイルランプ、聖水など


無事彼女の首に授けられたヤントラ
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10月9日 晴

クロスケVSウサギ
 夜寝る前に、クロスケをケージから出したときのこと。クロスケはいつものように、バッタに反応して飛び跳ね、カエルを見つけると鼻でクンクンしながらしていたが、殺すことはしないので放っておいた。

 裏庭にまわると、また何か見つけたらしい。どうせカエルだろうと思ったら、なんとぴょんぴょんすばしこく跳ね回るウサギだった。「ウサギ!?」と一瞬頭の中が?になったが、私が「クロスケ!」と呼びかける前に、クロスケはウサギを追って猛ダッシュ! 呼んでも聞く耳持たない。

 ウサギも必死で逃げるが、クロスケにとっては勝手知ったる自分の庭。いつもスリヤンガと競争しているコースなので、走り慣れている。断然クロスケのほうが有利。が、あともう一歩でキャッチというところで、ピョーンとウサギが高く跳ね上がり、塀を越えて隣の土地へ飛び降りた。

 クロスケは塀に足をかけて見下ろすが、もうウサギの姿はない。残念、クロスケ。「いつも魚ばかりだから、たまには肉も良かったのにね」とクロスケに言うと、スリヤンガはホッとした様子で、「よかった、よかった」と胸をなで下ろしていた。

 それにしても、自分の庭で「犬が野ウサギを追いかける」ことがあるとは、さすがスリランカ。最近我が家のまわりでは、大トカゲやマングース、サルはもちろん、クジャクやジャッカルまでも見かけるようになった。クロスケも大忙しだ。
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10月5日 晴

スッピンで出勤
 普段から気合を入れて化粧をしているわけではないが、一応町に出かけるときは日焼け止めを塗って軽く化粧をするようにしている。ところが今日は朝シャワーを浴びたまま何もしない状態で仕事に行った。

 仕事場といってももちろん家の中のオフィスルームではなく、ヒッカドゥワの中心地にあるアーユルヴェーダ・クリニックが目的の場所。ここで約1ヶ月間アーユルヴェーダの講習&実技を受けるKさんの通訳として、私は通っているのだが、今日からオイルマッサージの練習台になることになったのだ。

 フェイス・マッサージをすることも考えると、やはり顔には何も塗っておきたくない。朝といえでもすでに日差しは強かったが、気にしないことにして出かけた。

 実技の練習では、ドクターのほかにセラピストが二人つき、マッサージの仕方や順序などを教えてくれる。ベテランのセラピストのマッサージはもちろん言うことなしだし、Kさんはまったくの初心者とは思えないほど上手。練習台とはいえ、とても気持ちよくマッサージを受けている。

 講習はまだまだこれから3週間つづくので、仕事を忘れないようにしつつ、マッサージを楽しむとしよう。
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10月4日 晴ときどき雨

イタリア帰りにパスタ・ディナー
 お昼過ぎに突然電話があり、夜スリヤンガの友達がご飯を食べに来ることになった。彼はイタリアに住んでいて、実に8年ぶりにスリランカに帰ってきているとのこと。スリヤンガとは15年近くの付き合いになるという。

 ディナーは何を作ろうかとスリヤンガと相談。スリランカでは普通ディナーは軽めに食べるので、カレー&ライスはいまいちだし、グリル・フィッシュなんかも重過ぎる。そして出た答えが「エビとほうれん草のスパゲティとガーリック・トースト+サラダ」。

 実は、この間Nさんが我が家に泊まったときにパスタをご馳走してくれ、そのときに使ったオリーブオイルが残っているのだ。スリランカでオリーブオイルは高いので、普段はマーガリンで代用している。そんな私たちにとって、オリーブオイルは使うだけでパスタがおいしくなる気がする特別な存在。すぐに「パスタ」の声があがったのも無理はない。

 夕方、スリヤンガは新鮮なエビと焼きたてのパンを買いにいき、たっぷりとオリーブオイルを使って本日のディナーを作る。我ながらなかなかの出来栄えに満足。

 しかし作り終わってから気が付いた。今日のお客さまって「イタリア帰り」じゃなかったっけ。毎日本場イタリアでパスタを食べている人間に、スリランカでサウジアラビア産のパスタを日本人が作って食べさせて良いものだろうか。「しまった!」と思うがもう遅い。

 しかし、このディパール・アイヤはとてもいい人で、「ヴォーノ!(おいしい)」と言ってくれた。彼とスリヤンガは思い出話に花を咲かせ、彼らの若かりし頃の話は面白く、とても楽しいひとときだった。「いつでも遊びに来て」とのことばに、昔から行きたくて行ってないイタリアに行きたくなった。 
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10月3日 晴ときどき雨

ライバルは本!
 9月にスリランカにいらした方たちから、山ほど新聞、雑誌、本をいただいた。文字通り山ほどと言うべき量で、新聞は1ヶ月分くらい、雑誌は20数冊、本10数冊と、恐縮してしまうほどの重さ、大きさだった。

 そのおかげで、今は「新しい文章」を次から次へと読める幸せにひたっている。何度も読み返した本の中から仕方なく選んでいた1ヶ月前とは雲泥の差だ。

 しかし、こんなに読みたいものがたくさんあるというのに、ここのところ忙しくてゆっくり読む時間がない。新聞や雑誌はお茶の時間に、本は眠る前のベッドで1時間ほど読んでいる。

 スリヤンガは遅くとも22時には寝てしまうので、夜何時まで本を読んでいようと何も言わないが、最近私がお茶の時間にいつも何かを読んでいるので、だんだん不機嫌になってきた。

 普段、私が仕事でパソコンに向かっていると、スリヤンガは「パソコンに負けた」と言っているが、今は「本にも負けている」ので、かなりいじけ気味。スリヤンガとの会話の時間を削って読書の時間にするのはいけないとはわかっているが、本のほうが面白いんだから仕方ない。もう少しで終わるから我慢してね。
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10月1日 晴ときどき雨

早朝ヨガ
 今日からアーユルヴェーダ講習を受けるKさんと一緒に、ヨガをすることに。朝6時半スタートなので、5時半起床。クロスケを出してトイレに行かせミルクをあげ、私も紅茶を一杯飲んで出かける。

 起きたときはまだ薄暗かったが、6時を過ぎると明るくなり、しっとり冷たい空気が気持ちいい。庭の芝生の上にマットを敷いて準備完了。ヨガの先生の指導のもと、からだを伸ばし、呼吸をととのえる。

 スリランカ人は体が硬い人が多いので、ヨガの先生は難なくポーズを真似できる私たち日本人に驚く。といってもビギナーコースなので、特に難しいポーズをしているわけではない。私たちが特別なのではなく、スリランカ人が硬すぎるのだと思うが…。

 (以前、マリの体の硬さに驚いたことがある。立位体前屈で計ったらたぶんプラス15センチくらい。冗談だと思って、無理に押したが変わらず。まだ20代なのに…)

 ヨガは身体の動きよりも、呼吸が難しい。昔からゆっくり息を吸ったり吐いたりというのが苦手だったが、今も変わってないらしい。いつもポーズのタイミングよりも先に息を吸い切ってしまう。

 スリヤンガはまったくヨガに興味がないので、今後やるとしたら自分ひとり。最近また生活が夜型になっていて朝起きるのがつらいので、ヨガを始めることにして朝型生活に戻そうかなあ。
 
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9月30日 晴

プレゼント分を寄付しよう
 昨夜メールをチェックしていると、妹から「ハッピーバースデー♪」メールが届く。そうそう、今日はスリヤンガの誕生日。すっかり忘れていた私。ありがとよ、妹よ。日本時間では妹に先を越されたが、スリランカ時間では最初に「お誕生日おめでとう」と伝えることができた。

 といっても、今年はプレゼントも特別な料理も用意していない。今までは実用的なものばかりとはいえ、スリヤンガに内緒でプレゼントを買っておいたり、ケーキを焼いたり、スリヤンガの好物をディナーに並べたりしていたが、今年は事前に「なにが欲しい?」と聞いたら、「その分のお金を寄付したいんだけどいい?」との答え。

 実は今月の28日に、スリヤンガがお世話になった老僧の49日の法要があって、それにいくらか寄付したのと、スリヤンガの母校に本を贈ることになっていて、そちらにも寄付をしたので、それが今年の誕生日プレゼント分でいいとのこと。

 「いいプレゼントじゃない!」と私はすぐに承諾。そんなわけで、今年はなんにもしないシンプル・バースデーとなる予定。

 スリヤンガからはまだ何が欲しいか聞かれてないが(忘れている可能性大)、実は来月は私の誕生日がくる。しかし私も特に欲しいものはない。夜お酒でも飲んで乾杯をすればいいかな程度。

 こちらに住んでいると物欲がなくなってくるのが良くわかる。何も買わなくてもけっこう楽しく暮らせるのだ。それにたとえお金を使いたくても、流行もないし、遊びに行くところもないし、使う対象がないという感じ。

 こうやって、我が家の記念日はなくなっていくような気がする。(すでに結婚記念日は忘れ去られている…) 
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9月29日 晴

クリケット国際競技場 in ゴール
 世界遺産に指定されているゴールの砦からは新市街が一望できるが、目の前の空き地がいつも目に付いてしまう。ここは以前、国際試合のできるクリケット競技場だったが、2004年の津波で壊され、そのまま放置されていた。

 今年のクリケット・ワールドカップでスリランカチームは準優勝し、国内はおおいに盛り上がった。もちろんクリケットはスリランカでの人気ナンバーワンスポーツだ。それなのに、なんでゴールの競技場はそのままなのだろうと不思議に思っていた。

 ところが、数日前ゴールに行くと、急ピッチで再建工事がはじまっていた。聞けば12月中旬にスリランカでクリケットの国際試合が行われ、ゴールも予定地になっているという。あと2ヶ月ちょっとしかないけど大丈夫か!?と心配になるが、電球が配されているので、夜も作業をしているようだ。

 私もようやくクリケットのルールがわかり、少し面白さがわかってきたところなので、12月の国際試合は見に行こうと思う。そのためにも、何とか試合日までに完成させてほしいものだ。


観客席のコンクリート部分を建設中
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9月28日 晴

クロスケの術
 来月に満一歳となるクロスケ。最近急に聞き分けがよくなり、大人になってきた。嬉しいときにははしゃぎまわるが、自分がどう振舞えばいいかわかってきたようだ。

 番犬として人が来ると吠えるが、「大丈夫な人」とわかると吠えないし、飛び掛らんばかりにいつまでも吠えていた数ヶ月前とは大違い。ただ面白いのが、私があまり好きじゃない人が来た場合、何回も来ているのにきまって最初は吠えること。私が歓迎していない雰囲気がわかるんだろうか。

 ところで、クロスケのケージからはギリギリ、ダイニングテーブルに座っているスリヤンガが見える(私の席は見えない)。私たちが食事をしているときは静かにしているが、終わる頃になるときちんとお座りをして「いい子」アピール。ちょうどスリヤンガはクロスケと向かい合う形なので、おのずと「いい子なクロスケ」が見えるわけだ。食事が終われば遊んでもらえることをわかった上でのアピール。

 写真は、スリヤンガの席から見えるクロスケの姿。ココヤシが邪魔しているが、半分だけクロスケの顔が見える。この真面目なお座りを見ると、けな気でかわいいのでついついケージから出して遊んでしまう。まさにクロスケの術にはまっている親バカのスリヤンガと私。


「ここにいい子がいますよ!」と、
体半分でもきちんとアピール
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9月27日 晴

取材でゴー!2 「ココナツ・ロープができるまで」
 スリランカで一番大事な木は?と聞かれたら、間違いなく答えは「ココヤシ」だろう。スリランカ人にとって、「Tree of Life」。

 成長が早く、実は食料にも飲料にもでき、ヤシ殻はロープやほうき、タワシやマットなどが作れ、葉は編んでつい立て替わりにしたり古くは屋根を葺くのに使われ、乾いた葉やヤシ殻、根は薪として使える。花はスリランカ人にとって吉兆のしるし。結婚式やさまざまな儀式で使われる。オイルも食用だけでなく、髪に塗ったり、神仏に捧げるオイルランプとしても使われる。まったく捨てるところのない宝の木という感じだ。

 そんなココヤシだが、この日はロープ作りを見に行った。場所はヒッカドゥワから内陸へ20分ほどいったところ。ロープ作りは女性たちの仕事。この家のアッカにその工程を見せてもらった。

 まず家の裏手に湖があって、そのほとりにココナツを取ったあとのヤシ殻を沈めておく。3〜4ヶ月ほどたって取り出し、中の繊維のみを取り、写真1のように棒でたたいて、繊維のカスを飛ばしきれいにする。

 広げて天日に干し、よく乾いたらロープを作る作業に移る。写真2のように3人一組になり、自転車の車輪で作った道具を使って、よりをかけロープにしていく。手つきは慣れたもので、あっという間にロープができる。
写真3 できあがったロープを
積んだトラクター

 できあがったロープは、業者が買いに来る。写真3はトラクターいっぱいのロープ。安くて丈夫なロープは、我が家も家作りの際になにかとお世話になった。

 この繊維からは、ロープだけでなくほうきやタワシ、マットも作れる。スリランカの家を見回すと、ココヤシからできているものが実に多い。ココヤシはスリランカ人にとって、なくてはならない大切な木なのだ。


写真1 ココヤシの繊維を
たたいてきれいにする



写真2 よりをかけてロープにする
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9月26日 晴

取材でゴー!1 「ポル・トディを飲みにいく」
 最近忙しくて、書きたいことは山ほどあるのに書く時間がない。せっかく写真も撮ってあるというのに、時間がたってしまうと不思議と書く気がしない。やはり日記は毎日書かないといけないと反省。

 ところで、この1週間は雑誌の取材のコーディネートをしていて、バタバタとしていた。「スリランカの食生活」が大きなテーマだったので、ココナツは外せない。そこで、いろいろなココナツの使われ方を見に行ったので紹介しようと思う。

 まずは、トディ・ショップへ。以前、キトゥル・ヤシのトディを飲んだことはあったが、ココナツのは初めて。トディというのは、ココヤシの樹液を自然発酵させたお酒。安い割にはそこそこアルコール度があるので(10%前後)、ビールやアラックよりも一般的に飲まれている。

 家から15分くらいのところに、政府認定のライセンスを持つトディ・ショップがある。ショップの裏手は50エーカーもの広さを持つ、ココヤシとシナモン農園。トディは自然発酵ゆえ置いておくとどんどん発酵してしまう。ショップが開くのは朝8時。お昼を過ぎると発酵しすぎて酸っぱくなってしまうので、朝飲むのがトディの飲み方。

 作り方は、まずココヤシのつぼみがちょうどよくふくらんだところで、ココナツロープでぐるぐるとしばり、先端を切る。このまま1週間ほど置いて、もう一度先端を切り準備は終了。ポットを置いておく。これは朝5時の作業。夕方もう一度先端を切る。

 翌朝5時、ポットを回収する。ひとつのつぼみから3リットルほどのトディが取れるそう。さらに先端を切っておきポットを置いておくと、明日また同じようにトディが取れる。見ていると簡単で、我が家の庭のココヤシでもできそう。ただライセンスなしだと違法になるのでやらないが。
まさに職人!仕事の後の
トディ一杯が楽しみだとか

 トディを回収して歩くおじさんは、この道数十年のベテラン。足裏にココナツ・ロープを巻き滑らないようにし、つるつるの幹をいとも簡単に登っていく。木から木へはロープを伝って移動。この前のサーカスよりもうまいかも。器用に木から木へ渡っていく。

 簡単そうに見えても、数十メートル上での作業。もちろん命綱なしなので、落ちたら一巻の終わり。今日は晴れていたが、雨の日も風の日も作業はすると言う。風が強い日にはヤシの葉がバッサバッサと揺れているのを見るが、本当に危険と隣り合わせの仕事だ。

 こうやって集められたトディは、ショップへトラックで運ばれる。この農園のショップは掘っ立て小屋があるのみ。持ち帰りは違法なので、皆そのへんで座って飲んでいる。750mlほどで20ルピー。朝からこんなところでお酒を飲んで、仕事はいいの?と聞きたいところだが、今日はお休みなのだろう。



木から木へロープを伝って渡る




近くのトディ・ショップ
750mlほどで20ルピー
ただし持ち帰りは違法なので、
そこらへんで飲んでいく
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9月20日 晴ときどき雨

庭がジャングル
 ここ1週間くらいものすごく忙しく、寝る間も惜しみ仕事をしていた。当然、食事も手抜きになり、簡単にできるパスタや炒飯なんかばかり食べていて、きちんとカレーを作ることが少なかった。

 そして今日起きると、口内炎ができていた。まさに不摂生な生活だったからだろう。もちろん原因は寝不足と偏った食生活。本当に身体は正直だなあと驚きつつ(これが20代ならもうちょっと無理ができるのだろうが)、明日からきちんと食事を作ろうと反省した。

 ところで、スリヤンガもここ最近忙しく、家にいないことが多いので、我が家の庭が荒れ放題になっている。2ヶ月ほど前に買ってきた芝生切り用ハサミは、品質が悪いのかもう切れが悪くなってしまった。友人が電動の芝刈り機を借してくれると言っているが、ここのところ一日に何回も土砂降りの雨が降るので、使うときがない。

 そうこうしているうちに、芝生はどんどん成長し、庭の一部は草むらと化している。ジャングル化した庭のせいか、雨のせいか、今日は庭で毒ヘビとサソリを見つけた。サソリはたまにいるけど、毒ヘビは初めて。わずか20センチくらいの小さいヘビだが、毒を持っているので危険だという(ただかまれて死ぬほどではないらしい)。

 慌ててクロスケをケージに入れ、退治することに。しかしこのヘビ、まったく動かない。日本で野生のヘビを見たことはほとんどないけど(確か小学生の頃に隣の席の男の子がスーパーの袋に生きたヘビを入れて、机の横にかけていたことがあったっけ)、ヘビってこんなに動かないものだろうか。スリランカの生き物は驚くほど動きがトロい。まったく逃げないのですぐに退治終了。

 そして夜、クロスケにご飯をあげに行くため
*ゴム靴をはこうとすると、なんと靴の下にサソリがいる(スリランカで靴をはくときは、必ずはく前にひっくり返して中に何もいないことを確認しましょう)。1日に2回も毒のある生き物にあうなんて。早く庭をきれいにしてすっきりさせよう。


手の平サイズだけど
かまれると痛い毒ヘビ




【大活躍のゴム靴】 雨が降ったあとにビーサンで庭を歩くと、足が濡れて汚くなってしまうのが嫌だったが、そんなときはゴム靴が便利。友人がガーデニングのためにとプレゼントしてくれたのだが、足首までの長さの靴でしっかりとしたゴム製なので、少々の水たまりでもへっちゃら。雨季のシーズンは本当重宝している(Sありがとう!)
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9月16日 晴ときどき雨

マンジュラ敗退
 シラサTVで毎週土日の夜9時〜11時、「Super Star」という番組をやっている。文字通り「スーパースター」を選ぶ番組で、昔の「スター誕生」のように一般の人をオーディションで選んでいくというもの。

 何千人もの地方予選を勝ち抜き、48名になったところからSMS(携帯で送れるメッセージ)での一般投票となる。そして12名になったところで、毎週著名な作曲家などの音楽家が彼らにレッスンをつけ、土曜日に1曲ずつスタジオで披露。それを見た一般の人がSMSで投票し、日曜日に結果発表となる。

 スリヤンガは眠いのに、毎週土日は欠かさず見ているが、スリランカの音楽があまり好きではない私はときどきちらっと見る程度。興味はまったくなかった。しかし先週コロンボから帰る途中、ヒッカドゥワの町に入る手前のゴールロード沿いに巨大な広告があるのを発見。しかもなんだか見たことある顔…。「マンジュラだ!」

 ここ最近、特にヒッカドゥワの人は、誰かに会うと決まってこの番組の話をしている。実は、ヒッカドゥワ出身のマンジュラが先週まで残り、ベスト8に選ばれていたのだ。といっても私は実際にマンジュラに会ったことはない。

 しかし、さすがスリランカ。すぐに彼女の家や家族構成など細かい情報が流れていて、スリヤンガに「今マンジュラはどこにいるの?」と聞くと、「レッスンがあってコロンボにいないといけないから、親戚の家にいるって」とまるで友達のような答え。もちろん、スリヤンガも彼女と直接話したことはない。

 ヒッカドゥワに作られた巨大な広告は、きっと有志が作ったのだろう。すでにスターのような扱いだ。しかし、スリヤンガが「マンジュラはそろそろダメそう」と言うので、マンジュラがいなくなる前に見ておこうと、昨日今日と私も真面目に番組を見てみた。

 男女ともにやけに化粧が濃いのと、コマーシャルがやたらと長いのが気になるが、マンジュラを声援すべくスリヤンガと一緒に見る。一人、他よりずば抜けて歌のうまい男の子がいて、毎回の投票でもダントツらしい。しかしそれでは番組にならないので、毎週1名ずつ落とされていくシステムとなっている。

 土曜日の披露曲が終わり、投票が締め切られ、その結果が今日の番組で発表される。その発表の仕方がすごい。いくら何度もカメラの前で歌っているといっても、参加者はみな素人。ものすごく緊張しているのがひしひしと伝わってくる。それを司会者があおるように、審査員(といっても決めるのは一般人だが)の批評や会場の人に「誰がいいか」などと聞きながら一人ずつ選んでいく。つまり最後まで選ばれなかった人が落選者となる。

 そして、残念ながらわれらがマンジュラ(別に私はファンじゃないが)は、惜しくも今日落選してしまった。最初のオーディションで、ヒッカドゥワのビーチで歌うマンジュラの姿がビデオで流れ、それを見ながら大粒の涙を流すマンジュラ。会場で見守るお母さんも泣いている。

 8名ものスリランカン・ソングを聞いて私はもうお腹いっぱい状態だが、これで残りは7名。あと2ヶ月近くもこんな感じで選んでいくと思うと気が遠くなる。さすがスリランカ、のんびりしているなあ。


「Super Star」の専用スタジオ

いろいろネットで探したが、マンジュラの写真はなかった。You−Tubeだといくつか番組が見られるので、興味あるかたはぜひ。

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9月14日 晴ときどき雨

飼い犬を警察に寄付?
 スリランカでは警察犬が不足しているらしい。昨日の新聞では、「あなたのペット犬を英雄に!」と、一般市民に犬を警察に寄付するよう呼びかける広告が掲載された。

 スリヤンガは「英雄かあ。クロスケも警察犬になれるかな?」なんて軽く言っているが、要はテロ防止のため爆弾や地雷のチェックをするのだろう。そんな危険が伴うところへクロスケを預けるなんてとてもできない。

 それにクロスケは甘えん坊だからきっと厳しい訓練に耐えられないだろうし、いつも食べ物のことを考えているから仕事に身が入らないだろうし、優秀な警察犬になるのは無理なはず。もちろんスリヤンガも冗談で、私以上にクロスケを溺愛しているので寄付なんてとんでもない話に違いない。

 警察への寄付の対象は、「@生後6か月から2歳までの血統書付き A犬種はジャーマン・シェパード、ラブラドール・レトリバー、 ロットワイラー、ダルメシアン、コッカースパニエル、ドーベルマンなどが望ましい」 だそう。

 この広告を見てすでに25人から申し出があり、18匹が登録されたという。この犬たちは、「爆発物の発見、地雷の探索、麻薬の探知、犯罪者の追跡、さらには人を救助、運搬できるように訓練される」らしい。が、スリランカにきちんとした訓練所があるのだろうか。ちょっと疑問。

 寄付された犬たちは、最長8年の任務についた後引退し、飼い主の元へ帰されるという。大型犬で考えると8年といえばもう年寄り犬。小さい頃からずっと警察に預けていた犬を、そんな頃返してもらっても困る人がいるんじゃないかと思うのだが。

時事通信ニュース


僕も警察犬になれるかな?
-今日もココヤシ噛んでます
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9月9日 雨

雨の中の大掃除
 「じゃあ、いつやるの?」「明日」

 スリヤンガとの間でよく交わされる会話のひとつ。できるときにする。つまり「今やろう」というのが私。いや、「今は忙しいから(私からするとたいして忙しくなさそうだけど)明日やろう」というのがスリヤンガ。

 スリランカの場合、明日になって誰かが尋ねてきたり、天気が悪かったり、急用ができたりと、予定外のことで、やりたかったことができなくなることが多々ある。まさに「予定は未定」。

 だからこそ、私は少しでも時間があったら今やってしまおうと思うのだが、そこはスリランカ人。スリヤンガは、決まって「明日ゆっくりやろう」と言い出すのだ。本当は昨日終わらせたかった大掃除。しかし、午前中に来客があってできず、午後になるとスリヤンガがいつものパターンで明日にしようと言い出し、そのままになっていた。

 そして今朝。掃除のため早めに起きたのになんと大雨。だから昨日やっておけば良かったのに…。明日はお客様が来るので、絶対に今日中に終わらせないといけない。

 仕方なく雨の中決行。家具を動かし、床に水と洗剤をまいてブラシでこする。う〜水が冷たい。午前中いっぱいかかって床を洗い終わった。残りの部屋はスリヤンガが掃除してくれるらしいのでお任せしよう。 
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9月8日 晴

スリランカ風盆栽
 7月18日の日記で書いた挿し木は、順調に根が出て、新しい葉も出てきた。殺風景な部屋に早くグリーンを飾りたいが、理想の大きさとなるまでにはまだまだ時間がかかりそう。

 何かいい案はないかなと考えてたところ、前から気になっていた盆栽を作ってみようと思い立った。もちろん、「松」や「梅」なんていうのは無理だけど、スリランカは植物天国だし、そこら中に木が生えているので適当にとってきて試せるのがいい。

 スリランカらしい植物、ココヤシや菩提樹なんかもかわいいし、プルメリアも枝ぶりがおもしろくなりそう。まあ、常識的に考えて、ココヤシの盆栽は無理だと思うけど(だいたい種にあたるココナツが入るサイズの鉢では、その時点で盆栽とはいえないサイズ)、菩提樹はスリヤンガに聞いたら、別に盆栽として飾るのはテーブルなどの上だったらかまわないとの答えだった。

 私が気にしていたのは、菩提樹はスリランカの仏教徒にとってはとても大事な樹で、お寺の境内もしくは三叉路などにあって、大事に祀られている。つまり、自然にただ生えている菩提樹はありえない。もちろん、一般家庭の庭に生えているような木ではないわけで、そんな聖なる木を盆栽にするのはどうかなと思っていたが、床ではなくてどこか上のほうに置くのならいいということだった。

 なんにも盆栽についての知識がないので、とりあえずネットで調べてみたら、「小さい鉢で小さく育てるのが基本」のようだった。まずは試しにと、向かいの空き地でデル(Breadfruit Tree)と、名前はわからないけどいくつかみつくろって、苗木をとってきた。

 デルは、本当は私が庭に植えたかった木のひとつ。葉の形が面白いし、濃い緑という葉の色もいいし、枝の感じもいい。しかし、「葉を触るとかゆくなる」と聞き庭に植えるのは断念。でも盆栽サイズならそんなに気にならないだろう。

 鉢はココナツの殻を使うことにして、とりあえず植えてみた。さて、どんなふうに育つのだろうか。楽しみ…
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9月7日 晴

甘いスイカはカタラガマから
 マンゴー、パパイヤ、パイナップル、そしてバナナ。スリランカのフルーツはどれも甘くておいしい。しかし、中にはあまりおいしくないのもある。私の中では、その代表がスイカだった。

 日本のスイカより小ぶりで、切ると実の赤色が薄くて見るからに味がなさそう。食べると予想通りやたらと水っぽくて、甘くない。スリランカに来て最初の頃は何度か食べたが、どれも同じような味だったので、それ以後自ら買うことはなく、ホテルやレストランでも食べようとしたことがなかった。

 昨日、スリヤンガの実家のお隣さんがカタラガマへ行ってきたと、お土産を持ってきてくれた。カタラガマといえば、どんな願いもきいてくるパワフルな神さまがまつられている寺院。シンハラ人にもタミル人にも、宗教に関係なく人気があって、スリランカ中の人がお参りに行くパワースポット。

 そこの代表的なお土産は
*ドドルで、私もカタラガマに行くときは必ず買ってきた。しかし、今回はドドルに加え、スイカをもらった。カタラガマは実はスイカの産地としても有名らしい。

 「スイカかあ…」と期待しないで食べたらびっくり。日本のスイカと同じ味。甘い!「なんだ、おいしいスイカもあるんだ」と嬉しい発見。スリヤンガは食べないので、私とクロスケでおなかいっぱいいただいた。

*ドドル…ハクル(キトゥル・ヤシの糖)とココナツミルク、米粉で作った甘いお菓子。名古屋の「ういろう」みたいな食感


真っ赤に熟れたおいしそうなスイカ♪
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9月5日 晴

スサンティカ凱旋!
 大阪でおこなわれていた世界陸上で、スリランカからただ一人参加したスサンティカ・ジャヤシンハが「女子200m・決勝」で3位に入り、銅メダルをとった。大統領がすぐに電話をかけ祝福するほど、スリランカでは大きなニュースとして報道された。

 2004年のアテネオリンピックのときに、出場選手の少ないスリランカの選手団を代表して、開会式で旗手を務めたのも彼女だった。そのときは彼女のことを知らなかったが、スリヤンガが「彼女は世界に通用するランナーだ」と自慢げに話していたのを思い出す。

 今日は、スサンティカが日本から帰国するので、その模様をテレビ中継するという。なぜかスリヤンガは番組を楽しみにしていて、朝から時間を気にしている。11時きっかりにテレビをつけて見始めた。

 番組ではセレモニーの準備のようす、両親へのインタビューなどを含め、彼女の乗っている飛行機が着陸するところまで放映する熱の入れようだった。そして大臣や両親など大勢の出迎えの人が待つ中、レッドカーペットの前にバスが着き、スサンティカと夫が降り立った。祝福のレイを首にかけ、ドラマーやダンサーたちの後に続き、ゆっくり歩くスサンティカ。感激のためかうっすらと涙をためている。

 しかし百メートルほどののレッドカーペットを歩くだけなのに、やたらと時間がかかる。握手を求められると握手をし、知り合いがいると頬にキスしたり言葉を交わしたりするので、なかなか前に進まない。その後、彼女のインタビューがあり、しばらくしてコロンボまでの凱旋パレードが始まった。

 すべて生放送なので、ここまでですでに2時間以上経過。沿道にはけっこう人が集まっていて、彼女に手を振ったり、花束をプレゼントする人がいたりする。車は歩いているほどのゆっくりとしたスピードなので、コロンボまでいったい何時間かかるのだろうと心配になった。

 ずっとテレビを見ていたスリヤンガによれば、途中から他の番組をはさみ、メインのポイントだけ凱旋パレードのようすを放送していたという。それにしても、ダラダラと編集のされていない素人のビデオを見せられている感じで、私はほとんど見ていなかった。もうちょっとなんとかならないのかと思うが、スリランカのテレビ局の設備や技術では仕方がないのかもしれない。

 31歳という年齢は短距離のアスリートにとっては若くないが、彼女はインタビューで来年の北京オリンピックでは金メダルを狙うと言い切った。活躍に期待しよう。


銅メダルが決まり喜ぶ
スサンティカ・ジャヤシンハ
(2007.9.1世界陸上大阪大会)




空港で歓迎を受ける
スサンティカ(右)と母親(左)
(C) Daily News
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9月3日 晴

ADSL開通!
 ダイヤルアップ回線だった我が家のインターネット環境が、念願のADSLとなった。電話会社まで出向き、申込書を出したのが7月。開通可能であれば1週間くらいで連絡がくると聞いてたが、その後まったく音沙汰なし。私も忙しくて放っておいたが、請求書が来てみるとすでにADSLの料金が請求されている。

 仕方なく電話会社まで行くと担当者が休みでわからないと言われ、彼のメールアドレスをもらいそこにメールしてくれと言われる。すぐにメールを送るが再び音沙汰なし。メールを開封した知らせは届いているので、間違いなくメールを読んでいると思われるが返事は来ない。

 そして、先週再び電話会社に行く。担当者はまた不在。かなり強い口調で状況を説明しクレームすると、アシスタント・マネジャーが対応してくれることになった。

 まずはまだ使ってもいないのに請求されているADSLの料金を訂正してもらう。そして、正式にADSLを申し込み、ダイヤルアップ回線の契約を解除してもらう。そして、前回在庫切れだったモデムを買い、セットアップのサービスを申し込む。

 こういうときに驚くのが、日本とのサービスの違い。もし日本だったら、同じ電話会社でダイヤルアップを使っていた人がADSLに切り替えるとしたら、自動かもしくは必要な書類を渡され、サインをするくらいで事足りると思う。

 しかし、スリランカではそのままにしておいたら間違いなく両方の料金を請求される。必要なくなったダイヤルアップ回線は、客側から止めてもらうよう依頼しないとならないのだ。このときも、パラッと1枚真っ白な紙を渡され、ダイヤルアップ回線の契約解除について、依頼書を書けと言われる。

 念のため、メールアドレスのアカウント名はそのまま使えるようにとか、モデムのセットアップに都合のいい日なども書き加え、サインをして渡す。「OK! Ok!」と愛想良く言われこの日は帰る。

 しかし、約束の日になってもモデムのセットアップに来ない。電話するとこのサービスは別会社に依頼しているらしく、電話会社からは間違いなく連絡してあると言う。結局ずるずると1週間がたち、ようやく今日来たという次第。やっとつながって一安心。さあ、これからネット生活を楽しもう! 
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9月2日 雨

隣の家で結婚式
 今週は結婚式ラッシュで、町を歩いていると新郎新婦を乗せた車を何台も見かけた。おとといは親戚の子の婚約式、昨日はスリヤンガの友達のホームカミングで、今日は隣の家のナンギーのポールワーセレモニー。連日のパーティーなのでちょっと疲れ気味だが、今日は歩いていけるとあってかなり気楽。

 最近の結婚式はホテルやウェディングホールでおこなうのが主流となっているが、昔は家でするのが普通だった。スリランカで結婚式となれば少なくとも100人以上は来る。でもそんなに体裁は気にしないので、小さい家でも庭にテントを張ったり、イスを並べてなんとかしてしまう。

 家でのパーティーだとそんなに格式ばってないので、参加するほうも気が楽。私もサリーはやめてパンジャビーを着ていった。新郎側はともかく、新婦側は近所の人が多いのでほとんど顔見知り。ランチが終わってダンスタイムになると、ものすごく盛り上がった。

 私たちは昼間の式に参加したが、パーティーは夜まで延々と続いた。お酒を飲む人が多くパーティーはいつまでたっても終わらなそうなので、ニューカップルは私たちの家に泊まることになった。記念すべき初夜が我が家でいいの?と思ったが、0時を過ぎてやってきた二人はかなりお疲れのようす。そのまま部屋へ案内した。


ダンスタイムになると、普段の人柄
から想像できないほど豹変する人が
いて、見ているだけでも楽しい
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8月30日 雨

キトゥル・ラーを飲みに行く
 もうここ1週間近く、雨、雨、雨…。雨が降ってしまうとできが悪くなると言われる「ラー」だが、今回は珍しいキトゥル・ラーが飲めると言うことで、大雨の中出かけることにした。

 「ラー」というのは、ココヤシの花を切って集めた樹液を自然発酵させたお酒。朝とれたラーの飲み頃は9時〜10時。自然発酵なので、時間がたつにつれてどんどん発酵が進んでしまう。お昼を過ぎると酸味が強すぎて、お酒というよりビネガーに近くなる。

 通常のココヤシで作るラーは、ヒッカドゥワあたりでも手に入るけど、キトゥル・ヤシのラーは飲める機会は少ない。私も今回で3回目。車で1時間ちょっとかけて向かう。内陸を進むと、なだらかな山が広がるエリアとなる。このあたりは紅茶畑が多く、いわゆる「ルフヌ・ティー」を作っている。

 訪れたのはガーミンダイヤの家。すでにペットボトルに入ったラーとつまみとなるゆでたマニヨッカ(キャッサバ)が用意されている。大きいグラスになみなみとラーを注いで乾杯。勝手知ったるガーミンダイヤの家なので、私も遠慮なくいただく。

 生温かいシュワシュワとした口当たりと、ほんのり酸っぱい味。すごくおいしいわけではないけど、グビグビ飲むと何ともいえない幸せな気分になるお酒だ。アルコール分はビールより低いくらいだが、昼間から飲むせいかボディブローのように後から効いてくるので飲みすぎには注意しないとならない。
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8月29日 雨

リウマチじゃなくてただの関節炎
 先日の「右ひざの痛みはリウマチかも」という日記を読んで、たくさんのかたから見舞いのメールをいただいた。中でも、家族や知り合いにリウマチの人がいらっしゃるかたからは、大変な病気なので軽く考えずに薬での治療をするようにアドバイスいただいた。

 私は簡単に考えていたのだが、調べてみると「リウマチ(関節リウマチ)」は一度かかると完治が難しい病気で、一生付き合っていかないとならないこと。そして、発症した場合早期治療が大切というのがわかった。

 薬を飲み続けているので痛みはおさまっているが、実際のところ病名はあいまいなまま。リウマチのスペシャリストのいる病院で検査してもらおうと、ゴールの私立病院の診察予約を取り、診てもらってきた。

 結果から言うと、リウマチではなく、ただの関節炎とのことだった。近所の医者に「リウマチ」だと言われとても心配していることを伝えると、ドクターは右ひざの状態、血液検査の結果、ひざ以外の関節の状態をみて、「リウマチの心配はまったくない」と言い切った。

 「ほ〜っ!」。確かに、右ひざ以外はどこも悪くなく、ネット上で見た関節リウマチ診断の判断基準にほとんど当てはまらないから大丈夫かなあとは思っていたけど、これで安心した。

 本当にお騒がせしてすみません。そして、皆さんの温かいメール、とても嬉しかったです。ありがとうございました。 
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8月27日 晴のち雨

ペラヘラ祭りのおしらせ
 スリランカで一番有名なペラヘラ祭りといえばもちろんキャンディ。ちょうど今開催中で明日のポヤデーで最終日を迎えるが、実はペラヘラ祭りはこの夏の時期、規模の違いはあるもののスリランカ中の寺院でおこなわれている。

 今後、ヒッカドゥワ周辺で見られるペラヘラ祭りは、アンバランゴダ(8月30日、31日の夜)、シーニガマ(9月22日・23日の昼と24日・25日の夜)。私の家の周辺の小さなペラヘラ祭り(下記7月7日の日記を参照)に比べると華やかで、みごたえがありそう。ぜひ時間があるようでしたらご覧ください。

*シーニガマはヒッカドゥワの北2キロほどにあるデーワーレ(ブッダとヒンドゥーの神さまをまつった寺院)。ゴールロード沿いのお賽銭箱では、車をとめてお賽銭を投げる姿を見かける。地元ではご利益がある寺院として知られている。海の離れ小島にあるのが仏教寺院。津波のときも壊れなかったので、霊験あらたかと余計に人気が上がった。
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8月26日 雨

新しい同居者
 昨日今日とヒッカドゥワは一日雨雨雨…。空は暗い雲で覆われていて、家の中が暗く感じるほど。さすがのクロスケも雨では仕方ないと、ケージの中で寝そべっている。

 今月は、入れ替わり立ち替わりいろいろな人が我が家に泊まりに来て、実ににぎやかな日々だった。毎年遊びに来てくれるKさんが今日出発するので、久しぶりにスリヤンガと二人かと思っていたら、朝電話がなり、マータラに住んでいる従妹が泊まりに来ることになった。彼女は先日試験が終わったばかり。しばらくのんびりするため、我が家に来るよう誘ってあったのだ。

 彼女はスリランカのティーン・エージャーらしく、とってもはにかみ屋でおとなしい。そしてとてもよく家事を手伝ってくれる。クロスケのことは「こわい!」と言って、クロスケがいくら尻尾をふりふり遊ぼうサインを出しても、家の中に逃げてしまう。私があまり動けないので、クロスケの遊び相手をしてくれると助かるんだけどなあ。
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8月25日 雨

リウマチなんて…
 ご心配をおかけしているひざの痛みだが、薬を飲み続けているおかげか痛みはまったくなくなった。まだちょっと腫れが残っているが、昨日ドクターに診せたら「あと1週間薬を飲めば大丈夫。その後また痛くなったら、また来て」と言われた。

 しかし、病名を聞いて愕然。なんとリウマチ。象皮病でないのは良かったが、リウマチなんてもっと年をとってからの病気じゃないの? ドクターも「まだ若いから無理しなければ回復するよ。ハハハ」と笑ってたが、私のショックは大きい。何か対策を考えねば…。
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8月24日 晴ときどき雨

ファッション!?
 まずは右の写真をご覧あれ。久しぶりに家に遊びに来たチャミンダマリ。後ろ姿を見て「なにこれ?」と思わず声に出してしまった。ちょっと照れた様子のチャミンダマリ。襟足の髪の毛が1センチほど、きれいに脱色されている。

 「どうやったの?」と聞くと、脱色用のチューブが売られているので、友達にやってもらったそう。若者の間で流行っているのだろうか。これから町に出るときには、男の子の後ろ姿に注意してみよう。

襟足の金髪がチャーミング?
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8月23日 晴ときどき雨

薬の効き目
 結局、20日夜から21日の昼までもらった薬は飲まず、夕方血液検査の結果だけ持ってドクターのところへ行った。ドクターは痛みもあり、腫れもひいていない状態を見て、もう一種類血液検査をするように言った。

 そりゃあ、薬を飲んでなければ良くなるはずはない。しかし、私は薬を飲んでいないことをドクターに言う機会を逃し、スリヤンガは「この薬を飲んでも効かないということは、やはり象皮病かもしれない。」とドクターに言われ、動揺する。

 家に帰るとスリヤンガは激怒。「なんでドクターの言うことを聞かない?絶対に今日から薬を飲むように」と言われ、しぶしぶ薬を飲んだ。するとあら不思議。足を曲げると激痛が走って歩くのもままならなかったのに、痛みは嘘のようになくなり走るのもできそうな勢いだ。

 それだけ強い薬なんだろうけど、とりあえずこの調子ならやっぱり象皮病ではなさそうなので、私も内心ほっとする。今日の夕方、2つ目の血液検査の結果を持って診察を受ける予定だったが、突然休診となったので、明日行くことになった。

 しかし、象皮病でなかったのは良かったけど、なら原因はなんだろう。今は薬で痛みを抑えているだけで、治ってはいないはず。やっぱりこの先はアーユルヴェーダに頼るかな…。
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8月22日 晴

ミス・スリランカ
 今日はコロンボの出入国管理局に、観光ビザ延長の手続きをするのに同行した。すでに3ヶ月滞在し、さらに3ヶ月の延長を申請したのだが、料金はなんとRs12750!(Visa Fee Rs2750・Tax Rs10000)ビザ申請が厳しくなっているという噂は聞いていたが、高くてびっくり(詳細は、生活情報のビザ欄で書いているのでご確認を)。

 ところで、先週の18日(土)、ヒッカドゥワのアマヤ・リーフというホテルに行くと、スリランカらしからぬすらりと足を出し、濃い化粧をした女性たちが、プールサイドでポーズを取っている。

 何事かとフロントにたずねてみると、「ミス・スリランカ」のコンテストをするので、そのリハーサル中らしい。「きれいな子いた?」と聞くと、フロントの男の子たちは顔をしかめ、「あんなのスリランカ女性じゃない」と言う。

 まだ予選だが、ほとんどの女の子がコロンボからで、保守的な地方の男の子から見れば、「派手なだけのあばずれ」に見えるのだろう。私も、「ホットパンツよりもサリーの似合う子のほうがいいわね…」と同意してしまった。さて、今年のミス・スリランカはどんな子が選ばれるのだろう。


足はきれいな子が多い。
顔は化粧のし過ぎでよくわからなかった
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8月21日 曇りときどき雨

悪い患者
 朝一で血液検査に行き、結果が陰性でほっとする。調べてたのはなんと「象皮病」。スリランカではときどき発生する風土病で、身体の一部の皮膚が厚くなって、象のようになる。治療法がない難病で、悪くなると切断もありうると聞いたので、陽性だったらどうしようとすごくドキドキしていた。

 というのは、雨季が始まり蚊が多くなる5月頃、1年に一回家に担当の人が訪ねてきて、象皮病の予防薬を置いていくのだが、巨大なタブレットで、どんな副作用があるかもわからないので、私は飲んでいなかったのだ。

 私はとても悪い患者で、ドクターにもらった薬を素直には飲まない。もちろんその場で何のための薬でどんな副作用があるかなど、うるさく聞くが、スリランカではお医者様第一!言われたことに従えばいいという風潮で、ドクターも面倒くさがり嫌な顔をする人もいる。

 今回も、やたらと抗生物質やら痛み止めやら5種類ものタブレットをもらい、飲みたくないなあと思っている。ただの関節の痛みだったら、アーユルヴェーダ・ドクターのところへ行こうかなあ。またまた、「安静するように」とのことなので、スリヤンガには頑張って家事を手伝ってもらおう!
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8月20日 晴

右ひざ故障
 朝起きてベッドから降りようとしたら、右ひざに激痛。昨日からひざを曲げるときにちょっと痛いなあと思ってたが、今日のは明らかに痛い。左ひざと比べてみると右ひざの膝小僧の上が腫れているのがわかる。

 ぶつけたり、ねじったりといった、腫れる原因になるようなことはしてないが、どうしたんだろう。そのうち良くなるかなと思って放っていたが、夕方になっても同じような痛さで、変わらない。

 階段の上り下りや、下の物を取るときにひざを曲げるのがつらい。とりあえず、自宅近くのクリニックに行ってみる。ドクターは他のリンパ節が痛くないか聞くが、右ひざ以外は大丈夫。まったく問題なし。見ただけでは原因がわからないので、明日ヒッカドゥワの病院で血液検査を受けることになった。

 はぁ〜。今まで酷使しつつが何とか持っていた体が、急にガタが来たのだろうか。なんだか最近病院づいてるので、お祓いでもしたほうがいいのかもと弱気になる。
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8月19日 晴

暑さで疲れ気味
 「日本で40度超えの猛暑」と聞いて、スリランカのほうが涼しいと笑っていたが、日本ほどでないにしてもこちらも、最近風があまりなく夜もじっとりしていて蒸し暑い。

 とにかくこの1週間は、日本人、スリランカ人ともに我が家を訪れ、食事をしたり泊まったりというお客さんが多くて、バタバタと忙しくしていた。今日はスリヤンガが朝からお客さんとヤーラサファリに行ってしまったので、久しぶりに自分のペースでたまっていた仕事や家事を片付ける。

 隣の家(以前私たちが住んでいた家)では、9月2日にお姉さんの結婚式会場になるので、庭をきれいにしたり、壁を塗り直したりと急がしそうにしている。最近はホテルやウェディングホールでする人が多いので、家でというのは珍しいが、この日は一日中大騒ぎに違いない。
 
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8月12日 晴

クロスケとカエル
 「バディ、お願い!」とスリヤンガのか細い声。何かと見に行ってみれば、15センチほどのカエルがいる。スリヤンガはカエルが大の苦手。見るのも嫌なほど。

 
ちょうどクロスケを庭に出しているときだったので、もし見つかったら大変。面白がってパクっとするに決まっている。仕方なく、私がシャベルの上にのせて隣の土地に放り投げた。

 ところが、しばらくたって裏庭の小さな穴に、同じカエルがいるのを発見。ちょうどすっぽり体をおさめて顔だけ見える。この時もクロスケを遊ばせていたので、何とか見つからないようにしてたが、走り回っているときにとうとうカエルを見つけてしまった。

 「クロスケ、こっちにおいで」と呼んでも、カエルのほうに興味があるのか動かない。鼻先をカエルに近づけて、クンクンにおいをかいでいる。カエルのほうはじっとしてて動かない。

 穴は小さくてクロスケが口を入れられる大きさではないから、安心してそのようすを見ることにする。クロスケの鼻先がだんだんカエルに近づいて、ときどきカエルに触れる。そうするとカエルが目を閉じて、クロスケの鼻先の動きにあわせて揺れるのがなんとも言えず面白い。

 しばらくしてクロスケはあきたのか、どこかへ行ってしまった。カエルが穴から這い出すのを待って、再び隣の土地に放り投げる。塀を乗り越えられるわけないから、どうやって我が家の敷地内に来たのか謎だが、お願いだからもう来ないで。


カエルを見つけるクロスケ



穴の中のカエル。
これってヒキガエル?
このへんではあまり見かけない種類
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8月8日 晴

シンクロニシティ(意味ある偶然の一致)
 「この世に偶然はない」。う〜ん、確かに。「すべて必然だ」とまで言われてしまうとちょっとひいてしまうけど、そのときは気が付かなくても、人やモノとの出会いは何かしら意味があるように思える。

 20代の前半、好き勝手にふらふらと旅をしていたときでも、「人は、出会うべき時に出会うべき人に出会う」という誰かが言っていたことばを信じて、毎日すれ違うように出会う人との時間も大切にしようとしていたことを思い出す。

 後に仏教関係の仕事をするようになって、お会いするお坊さん方から「ご縁」「一期一会」という言葉をよくいただくようになった。日本人なら宗教に関係なくなんとなく持っている感覚だが、インド旅行中は違和感を感じた輪廻やカルマ(業)の思想が、そこへ来てようやく自分の中で落ち着いた気がした。

 実は、今日改めてそんなことを書き連ねているのは、友人が送ってくれた本「シンクロニック・ジャーニー」を読んだからだ。著者の大典さんと、奥さんの李紗さんは、去年スリランカにも遊びに来ている友人で、私たちには縁の深い二人。

 私が初めてのスリランカ旅行を控え、二人と一緒にご飯を食べたときのこと。李紗さんは「レイコちゃんにとってこの旅行はとってもいい!素敵な男性と出会うかも!」と私に言った。実は李紗さんは、シンクロニック・リーディング力の持ち主。実際他の友人も李紗さんの言葉どおり、まさかと思えるような状況で将来の夫に出会っている。

 でも、私は普段からあまり占いを信じないし、私の旅行のスタイルは男性との出会いを求めるタイプではないし、その時はまったく気に留めなかった。ところが振り返ってみればその旅でスリヤンガと出会い、結婚しスリランカに住んでいるのだから、予言はどんぴしゃりだった。


 この本では、ここ数年の二人の旅を軸に、さまざまな人やモノとの出会いを通してシンクロの鍵を探っている。旅は、インド、ドイツ、ヒマラヤ、カンボジアなど世界をめぐるが、スリランカのスリー・パーダもそのひとつとして紹介されているので、興味のある方はぜひ読んでみてください(本の中に、私とスリヤンガも登場します!)。


 シンクロニック・ジャーニー
 小原大典著
 中央アート出版社/1700円
 2007年7月26日発行


*大典さんと李紗さんの活動は
時間芸術学校クリカまで。
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8月7日 晴

きれいなカマキリ発見!
 体長はほんの3センチほど。日本でよく見かけるカマキリより体は太めだが、目は鋭く、私を警戒して常に私のようすをうかがっている。体は葉と同じ明るい緑色。クリーム色で背中の部分に目と口のような模様がついているので、すぐに目に留まった。

 蝶で、羽が目玉のような模様になっているのは見たことがあるが、カマキリは初めて。この目玉模様は、外敵(特に鳥)が目玉を怖がるという事のほかに、捕まえるときは頭を狙うので、その攻撃を本当の自分の頭から逸らせるという効果があるらしい。

 さっそくデジカメを持ってきたが、こんな小さな被写体は難しい。しかも細いヤシの葉にとまっていたので、風が吹くとゆらゆら揺れてなかなかピントが合わない。ピンボケの写真になってしまったのが残念。

背模様が美しいカマキリ
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8月5日 晴

洗髪
 手術の後何がつらいかと言えば、シャワーを浴びれないこと。切った傷が完全にふさがり乾くまでは水は厳禁というのはわかるが、それでも暑いスリランカのこと。シャワーが浴びれないのというのはかなりきつい。

 お腹に水がかからなければいいわけだから、下半身は普通にシャワーを浴び、上半身は汗をかくたびに1日に何度も濡れタオルでふいている。ただ問題は髪の毛。洋服を着たまま、頭をかがめて慎重に水をかけるからと言っても、スリヤンガとアンマの許しがでない。

 今のところやってはいけないことはなんでも「抜糸の後で」というのが合言葉だったが、明日の予定だった抜糸があさってに延び、私の我慢も限界に達した。「今日はなんと言われようとも髪を洗う」と宣言した。

 いくら腰をかがめても、水が肩を伝ってお腹にかかる可能性があるので、私の洗い方はだめだとアンマが言う。すると、スリヤンガが洗ってくれるというのだ。スリヤンガの考えによると、ベッドに仰向けに寝て頭をベッド脇にずらす。そこからバケツで水を流し洗うというのだ。

 でもそれだと、ベッドまでバケツで水を運ばないとならず、ベッドに石鹸水や水がかかる恐れがある。だったらこうしようと、オフィスルームのイスをバスルームに持って来るよう言った。このイスなら高さの調節もできるし、後ろにのけぞることもできる。それをシンクの前に置いて座り、シンクに首を置いて、美容院のように髪を洗ってもらおうと思ったのだ。

 レインコートを着込み、首周りにタオルを巻いて準備万端。洗髪が始まった。しかし、美容院と違って、首をおくところがないので1分もたつと首が痛くて仰向けになっていられない。しかもアンマも手伝ってくれているのでその場では言えなかったが、その状態はけっこう腹筋を使う。お腹の傷にはあまりいいとは言えないが、もうしばらくと辛抱する。

 洗ってもらっている間、首が痛くてたまらない。両手で首を押さえなんとかしのぐ。スリヤンガは自分の髪を洗うときはいつも荒っぽくあっという間に終わらせているが、意外や意外なかなか髪を洗うのがうまい。ちゃんと指の腹を使ってマッサージしてくれる。

 しかし、この体勢での私の我慢はもう限界。シャンプーが終わってアンマが上品にチョロチョロと水をかけているので、「早く!もうダメ」と叫んでとにかく水をかけ泡を流してもらい終わらせる。もちろんリンスはなしだけど、そんなのは気にしない。はあー、髪を洗うとなんて気持ちいいんだろう。
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8月4日 晴

家出
 私は術後の翌日だったのでほとんどベッドから出ず、あまり顔を合わせてなかったが、1日からスリヤンガの友人マンジュが我が家に居候していた。彼はポロンナルワでローカル向けのレストランを開いている。私たちも2年ほど前に食べに行ったが、なかなか繁盛していた。

 そして、その後結婚したのだが、あいにく私たちは仕事が忙しくて結婚式には行けなかった。なので、会うのは久しぶり。2年ぶりに突然我が家にやって来たことになる。

 ポロンナルワからコロンボ経由でバスを乗り継ぐと、少なくとも8時間はかかる。ふらっと来る距離ではない。スリヤンガの話によると、「奥さんとけんかして出てきた」とのこと。つまり家出。奥さんじゃなくてだんなさんが家を出るなんて珍しいが、よっぽど尻に敷かれているのだろうか。

 理由を聞くと、「朝起きない」「お茶を入れてくれない」「仕事を手伝わない」など奥さんの怠けぶりに腹を据えかねたらしい。まあ、これは夫側の一方的な話だから妻から話を聞けばいろいろとあるだろうけど。ともかく、泊めてくれというので部屋を貸していた。

 こういうときスリランカ人は荷物ひとつ持たずに来るのが普通。当然我が家で、Tシャツやサロン(男性がはく筒状の布)、タオル、歯ブラシと用意しなくてはならない。マンジュはかなり太めなのでスリヤンガの服が合わず、ようやく1枚大きめのTシャツを見つけ渡した。

 結局、マンジュは我が家に3泊し、今日ポロンナルワに帰っていった。滞在中、携帯の電源は切ったまま。私は連絡するよう何度も言ったが、一度も家に電話しなかったらしい。まったく、どんなに奥さんが心配しているだろうか。

 マンジュが帰ったあと、スリヤンガにはしっかり言い渡しておいた。「もし一度でも勝手に家を出たら、二度と敷居はまたがせないからその覚悟でいてね」。「僕は家が好きだからどこも行かないよ」と笑っていたが…。
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8月3日 晴

読書三昧
 傷口がふさがるまで安静にと言われてるので、スリヤンガとアンマの監視が厳しくベッドから出してもらえない。パソコンに向かうのはもちろん、クロスケと遊ぶのもダメと言われ、ひたすらベッドの上で読書をしていた。

 家事はアンマとスリヤンガがやってくれているので、こうなったら思いっきりのんびりしようと、枕元に本を山積みにして読書をしている。こんなとき近くに図書館があったらいいのにと思いつつ、本棚をにらみ本を選んでいる。

 すでに何回も読み直している本ばかりだが、本というのはその時々によって読み取る内容が違ってくるので、久しぶりに読み直すと新しい本を読んだように新鮮な気持ちになることがある。そんなふうにワクワクしながら読書三昧を楽しんでいたが、今日で3日目。さすがに今読み直したい本も尽き、あきてきた。

 なんといっても、先日の日本帰国の折に妹が用意してくれた本がひどい。続き物の本の一冊目だけというのが多いのだ。上下巻の「上」だけだったり、1〜5巻の「1巻」だけだったりする。唯一、「ダ・ヴィンチ・コード」が上中下巻そろっていたので無事読み終えることができた。

 といっても、妹が一方的に買ったものではなく、私が作品名や作者名を指定して、なおかつ「100円で売られているもの」と頼んでいたのだから仕方がない。予定では自分の滞在中に、古本屋を走り回って揃えようとしていたが、時間がなくてできなかったのだから自分の責任なのだが。

 しかし、途中までっていうのはつらい。そういえば中3の夏休み、山岡荘八の「徳川家康」をなんとか早く読み終わりたくて、朝から晩まで本を読んでいたのを思い出した。厚い文庫本で全26巻。早く続きが読みたくて、一日中本を読んでいた気がする。

 次回日本に行くときは、何よりも本屋めぐりを優先させたいと思っている(多分できなそうだが…)。
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7月31日 晴

スリランカで手術(しかも公立病院で)
 検査前の注意事項。夕食は取っていいが、夜10時以降は水を含め、何も口にしてはだめ。夜中の3時に下剤(座薬)を入れ、朝6時までに病院に来て受付をすること。

 本当だったら、前日から入院させられるところだけど、担当のドクターもスリランカの「公立病院」が衛生面などから外国人にとって長居したくないところというのがわかるからだろう。ちゃんと注意事項を守ると約束をさせられ、当日の朝の入院でいいことになった。

 この日は私立病院で看護師の婦長をつとめる叔母がついてきてくれることになっている。私は荷物をまとめ、スリヤンガとアンマとトゥクトゥクに乗り込み病院に向かう。

 病院前でマリ、叔母と落ち合い、受付をすませ、病室に行く。そこは20数台のベッドが2列に並べられた大部屋で、中央に大きな机が置かれ、書類が山積みになっている。まずはそこに座るように言われ待っていると、ドクターが来て手術のための診察と検査を始める。

 プライバシーのかけらもなく、だらけた感じで今日の手術を待っている女性たちがベットに腰掛け、珍しい外国人の診察を眺めている。「同じ状況なら、私でも注目するだろうな」と思いつつ、ドクターの質問に答える。体温をはかるときはヒヤヒヤしたが熱はすっかり平熱に戻っていてひと安心する。

 なんだかワサワサとした落ち着かない病室の中心で、血圧を測られたり、血を採られたり、脈をはかられたりした後、小さな小ビンを渡される。尿をとってこいということらしい。そしてトイレに行って、やっぱり昨夜からの入院でなくて良かったと思った。

 予想通り病室もまったく清潔感がない。ドクターや看護師、事務職員といった病院関係者は屋外も室内も靴をはいたままなのに、なぜか患者や付き添い人だけが病室には裸足で入らないといけないというおかしなシステム。

 トイレ自体は汚くはない。ただそこに至るまでの通路が水浸しで、汚い水に足をつけないと通れないようになっている。見ると、排水溝がつまっているらしい。病院なんだからすぐにきれいにできないものだろうかと思うが、誰も気にしないらしい。しかたなく爪先立ちで、一番水の浅い通路の端を通りトイレに行く。

 その後、服を脱がないといけない診察は、さすがに病室中央でできないため、廊下の隅のスペースに案内される。ボロボロの布が目隠し用にかけてあるが、ベッドや器具が古いだけでなく、すべてが触りたくないくらいに汚い。床には血がたれていてハエがとまっている。もちろん天井にはクモの巣。壁にはアリだって歩いている。「今日だけ、今日だけ」と自分に言い聞かせつつ、深呼吸する。

 ところで、スリランカの病院に入院するときに持っていくものといえば、1)ベッドシーツ、2)枕、3)かける布。一応病院でもベッドにシーツはかけてくれるし、枕もあるけど、汚いから自分で持っていったほうが安心ということだろう。手術のときには白いブラウスと白いスカートというのがいいみたい。持って行かなかった私は、慌ててスリヤンガが買いに行く羽目になった。

 そうこうしているうちに7時半になり、髪の毛をまとめ帽子をかぶせられ、名札をつけられて移動用のベッドに乗せられる。見ていると他の患者は、病室にあるブッダ像に熱心にお参りをしている。そういえば私も今朝家を出るときにスリヤンガに言われ、我が家のブッダ像にお参りをしてきたのだった。

 病気でもないのにベッドに寝かされ、誰かに押して行ってもらうというのは気恥ずかしい感じだが、担当のおじさんたちが実に乱暴で、落ちそうになるくらいグングン飛ばす。しかも、前がつかえていたからといって、直射日光のあたる場所でしばらく放置される。いくら朝だからといって日差しは強い。まさかスッピンで日光浴させられるとは思いも寄らなかった。

 なんとか手術室脇の廊下まで連れて行ってもらう。ちょうど約束の時間だったが、ここからが長かった。たっぷり2時間、そこでも放置される。ちょうどドクターたちの控え室の前でもあるので、次から次へ若いドクターたちが通る。すると、「あれっ、なんでこんなところに外国人?」てな感じで私の顔を見て、お腹の上に置かれたカルテを見ていく。

 いちいち暇なドクターたちの質問に答えるのも面倒になって、目をつぶっていたら本当に眠ってしまっていた。すると近くで聞き覚えのある辺りに響き渡る声。私の担当医の声だ。ようやく手術室に入れてもらえる。

 中はさすがに冷房がきいている。私は入院も手術も初めて。日本でも経験したことがないので比べようがないが、ドラマで見るようなライトの下に寝かされ、その周りをずらっと20人ぐらいに取り囲まれた。どうやら勉強中の若いドクターらしい。

 なんだか落ち着かないなあと思ったが、すぐに麻酔を打たれ、次に目覚めたら病室のベッドだった。見回すと朝の病室よりきれい。どうやら手術後は少しはましな病室に入れられるらしい。

 時計を見るとちょうどお昼。手術から1時間半近く寝ていたらしい。身体がだるいのとお腹がちょっと痛い程度で、お腹を切ったという感じはあまりなかったが、つらかったのが「のどの渇き」。昨日の夜から水一滴飲んでいない。ところが、術後4時間は飲んではだめだという。「あと2時間も…」。気が遠くなりそうだったので、無理やり寝ることにした。

 そして、2時。ようやく水のお許しがでる。ちょっとずつ口に含んで、飲み込む。なぜか甘く感じる。水ってなんておいしいんだろう。それだけでだいぶ元気になる。昨日も一日ほとんど食べなかったので、丸一日半何も食べてないことになるが不思議とお腹は空かない。

 本当は手術後24時間、病院は患者をチェックしないといけない義務があるそうだが、私の場合は「術後良好。問題なし」ということで、特別に17時に帰してもらうことになった。抜糸は4、5日後ということだっった。

 17時にスリヤンガが迎えに来て、ゆっくり運転してもらってトゥクトゥクで帰る。さすがに全身に力が入らないので、クロスケにはちょっと頭をなでる程度にしてすぐにベッドに入る。とにかく昨日の熱が下がって今日の検査を受けられたことに感謝しつつ、すぐに眠った。
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7月30日 晴

発熱
 昨日、暗くなってから髪を洗ったのがいけなかったのか(水シャワーの我が家では、水が温かい日中にするのが理想的)、夜突然発熱した。のどが痛くなるなど、なんの前触れもなかったので、熱が出ていると気づかず、でもなんだか身体がだるくて立っていられないので、夕食の用意をしながら途中休憩するほどだった。

 ベッドに入ってもぞくぞくするので、熱をはかってみたらなんと8度9分。熱に弱い私にとっては、いつもならフラフラになる熱の高さだ。とにかく朝起きたら熱が下がってることを願って眠る。

 そして朝。頭がボーッとしている。熱をはかるとやはり8度を超えている。どうしよう。よりによって今日熱が出るとは。実は1ヶ月前から予約を入れてあった検査入院の日が明日と決まっている。

 担当のドクターは一緒なのだが、そこしか必要な機器がないというので、仕方なく「公立」の病院に行き、4時間待たされてようやく形ばかりの診察をし、予約を入れてきた。もし、熱のため検査ができないとなると、また最初からやり直し。予約をするため、朝早くから待たないとならない。

 これはなんとしても熱を下げなければと、大嫌いな「コッタマリ
*」を作ってもらい無理やり飲み込み、ひたすら眠る。しかし、願いもむなしく昼を過ぎても下がらない。仕方なく解熱剤を飲む。

 するとすーっと身体が楽になり熱が下がる。「そのまま、そのまま」と昼、夜と薬を飲み、明日の検査を迎えることにする。(明日につづく…)

*コッタマリはコリアンダーの意味。スリランカ人は風邪の初期症状に、コリアンダーなどの薬草を乾燥させたもので作る煎じ薬を飲む。詳しくは2006年8月6日の日記を参照ください
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7月29日 晴

スリランカ風天ぷら
 スリランカ人に好評の日本食といえば、天ぷら。スリランカ人はもともと揚げ物が大好きだし、カレー&ライスと一緒に食べてもおいしいので、我が家でもよく作っている。

 ところで、先日コロンボの日本食レストランに行ったときに、カラピンチャ(カレーリーブス)の天ぷらを食べた。イメージ的には青じその天ぷらといった感じ。カラピンチャ独特の香りが広がっておいしい。

 そこで今日のメニューは天ざる。カラピンチャは庭に生えているので、柔らかい葉を摘んできてさっと洗い、衣をつけて揚げるだけ。とっても簡単で、おいしい。スリランカ在住の皆さま、どうぞお試しあれ!

*ちなみに我が家にはわさびがないので、そばつゆを作るときにチリピースを入れて香りを出し、辛さを加えている。スリランカの暑い気候だと、わさびよりかえってこのチリの辛さがおいしく感じる。
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7月27日 晴

クロスケの芸 その1
 食いしん坊のクロスケ。食べ物を持っていると、目がキラリと光り、ただのお座りも背中がピンと伸びて、いつもとは違う。そろそろ他のことも教えてみようと思い立ち、まずは基本中の基本「握手」にした。

 午前中に1回目。お座りをさせ、私が「握手」と言いながらクロスケの右前足を持ち上げる。何度か繰り返すが、「握手」の意味はわからないみたい。そして、夕方。さっきと同じように「握手」と言うと、左前足がピクッピクッと上に持ち上がった。

 右じゃなくて左だけど、できてる!クロスケの前足をしっかりと握り締め、「いい子」と頭をなでると、得意げな顔。何回か繰り返すと、しっかりできるようになった。さすがクロスケ。食べ物がもらえるとなると気合が違う。

 試しに私ではなくて、スリヤンガもやってみたが、ちゃんとできている。ほんの数回で覚えるとは驚き。次は何を教えようかな…。


しっかりカメラ目線のクロスケ。
でもなぜかいつも左足
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7月26日 晴

数日ぶりの我が家
 日曜日に友人の結婚式に出席し、その後の日本からの家族や友人を交えたハネムーンに私たちもご一緒させてもらったので、数日間留守にしていた。

 スリヤンガはともかく、私は最近自宅で仕事をしていることが多かったので、久しぶりのホテルライフを満喫。もちろん、シーギリヤ、ダンブッラ、キャンディと観光もしてきた。

 普段はスリランカ料理ばかりなので、ここぞとばかりに肉や魚のグリルやパスタを食べたせいか、なんだか身体が重く調子悪い。今日はのんびり過ごすことにし、いつものカレー&ライスを食べた。旅行は楽しいけど、やっぱり我が家はいいなあ…。

プルメリアの木の上でお昼寝中
(ダンブッラ石窟寺院)
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7月21日 晴

緑茶でほっと一息
 水のせいか、それとも気候の違いからか、なぜか日本の緑茶をスリランカで飲んでもおいしく感じない。もちろん和菓子をいただくときは緑茶をいれるが、普段は紅茶を飲むことが多かった。

 これも日本から持って帰ってきたのだが、フレーバーのグリーンティーを友人からプレゼントされた。「今は緑茶までフレーバーティーにするんだ」と驚きつつも、パックを開けると、緑茶の香りと一緒に甘酸っぱいラズベリーの香りがプハーと広がる。

 お茶の名前は「春ぽろぽろ」(LUPICIA)。緑茶にルイボスティーをブレンドし、ラズベリーで香り付けしたもの。私は、緑茶は濃いほうが好きなので、多めに葉を入れ、たっぷり時間をかけて蒸らす。色は明るい緑茶といった感じで、香りはラズベリーだが味は緑茶。予想以上にとってもおいしい。

 スリヤンガは、「日本に行ってから、すっかり緑茶が大丈夫になったね(注:スリヤンガは以前は緑茶が嫌いで飲まなかった)」と言いながらも、「紅茶と緑茶どっちにする?」と聞くと「紅茶」との答え。お茶の時間のたびに、両方淹れている。


春らんまんのティータイム♪